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詩 「怪物の跡」

恐る恐る駅に降り立つ
既に焦げた様な臭いが
鼻をつんざく

曇天の空からは冷たい涙雨

駅の外には
有り得ない風景

何か得体の知れない怪物が
炎を吐きながら
全てをなぎ払い
まかり通った様な
言葉にできない風景

胸が苦しい
息ができない

だけど進まなきゃ
冷たくなってしまったあの子が
「温めて」と待っている



石川能登地震で亡くなった友人に捧ぐ

https://x.com/shiosai_chama/status/1742412965662658898?s=46&t=YDucQlLDN1-3-JsGms-VTw

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