のりしお往復書簡12 鈴木誌織 to 新行内紀子
個展前の数か月は引きこもることになるのだけど、まさに今がその時なのです。
つまり私は緊急事態宣言に関係なく引きこもり状態…;
終わるのこれ?と、自分が自分に課した展示したい作品を目の前に途方に暮れつつ、日々に追われております。
息子よ、頼むから泣かないでいい所で無駄に泣くのをやめてくれ…母の体力ゲージが下がる…。
ママ友でもある日仏翻訳家/ライターの新行内紀子さんの日々はどんなだろうか。。。お返事を書いてみようと思います。
のりちゃんへ
のりちゃんの旅のお話をありがとう!!!
今まで行った中で心に残る旅を教えて
『中国』の旅のお話は初めて聞いたお話だったね。
どんな旅だったのか、中国の地図を見ながら想像してワクワクしたよ。
若かりし頃の可愛いのりちゃんの写真を見ていると、異国の風に吹かれて興奮している姿が想像できて楽しかったな。
きっといろんなものを見たり聞いたり食べたりしたんだろうなぁ。
現地の人がガイドしてくれたっていうのがさらに良いよね。
写真を見ながら一個ずつ質問したいよ。
今度会ったときにまだ語れていない中国旅のお話を聞かせてね。
旅の話はいいなぁ。。。聞いているだけでワクワクする。
自分は死ぬまでにあと何か国行くことができるんだろう…コロナが治まらないと国内ですらどこにも行けそうにないけれどね。
いちばん好きだったテレビドラマは何?
こういう質問が来るとは思っていなかったよ。
そしてのりちゃんは教師びんびん物語が好きだったとは!
このキャッチ―?ショッキング?なタイトルと熱血教師だったって事と
『抱きしめてTONAIGHT』の事はよく覚えているよ。
私が中学生になったとき、この曲で作られた体操を体育祭の演目としてさせられたんだよね。
もうその頃は既にみんなびんびんの事なんて忘れ去っていたのだけど、びんびんが流行ったころに作られた体操をまだ一年生の演目として取り入れられていて、全学年に笑われながら真面目にやらなくてはいけなかったんだ。
中学生にはかなり恥ずかしい罰ゲームみたいだったよ。
次の年からこの演目が無くなったんだ…。
このやるせない気持ち、分かってもらえるだろうか。。。
私の好きだったドラマは『青い鳥』だよ。
はい、もちろん豊悦ファンでした。
いつだったかHuluで全話見れるようになっていて見てみたのだけど、今はもうまともに見ていられなかったよ。
設定とかセリフとかに笑っちゃってダメだったわ。
でも当時は「どうなっちゃうの?どうなっちゃうの?豊悦―――!!!」って叫びながらドキドキキュンキュンしていたよ。
昔の私はこういうのを純粋に楽しめたんだなぁ。若さだな。いいなぁ。
ちなみに、ドラマは夕方の再放送で見ていたんだ。
学校が終わったらダッシュで帰宅して見ていたよ。学校が近くてよかったわ。
あ、…今部活をさぼっていたことがバレたね。
私は美術部に所属していたんだけど、ほとんど活動しているのか分からないような部活だったな。
私は毎週絵画教室に行って真面目に絵を学んでいたから、わざわざ美術室に行って自分で絵を描こうとは思わなかったんだ。
ふざけた生徒だね。
顧問の先生も部室に来ることはほぼなかったんだけど、美術部員には大人気の先生だったよ。
今もその先生と交流があってね。
先生も画家として活動していて、個展に伺ってお話をしたりするんだ。
まともに活動していなかった部活だけど、いい思い出がいっぱいあるよ。
のりちゃんの部活の思い出を教えて
そんなわけで、次の質問はこれだよ。
のりちゃんにも部活の思い出があるんじゃないだろうか。
部活として真面目じゃなかった私でもあるのだから、きっと青春のお話が聞けるはず。
楽しみにしているよ。
では、健康に気を付けてね。
またね。
shiori
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