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山越栞
2020年3月31日 09:30
数週間前に買った花たちが枯れてしまった。その子たちを土に還させてもらうまでが一連のしごとなので、朝もはよからぱちんぱちんと小さく切り刻む。茎は5ミリほどの長さに、花びらは一枚ずつに。いつも、この動作をしていると「申し訳ないなぁ」と思う。ひっそりと解体し、遺棄しているようなものだ。 そして、岡倉天心の『茶の本』にあるこの一節を思い出す。 星の涙のしたたりのやさしい花よ、園に立って、
2020年3月8日 17:27
好奇心で体重計に乗ってから、小さく後悔をした。 昨日一昨日と家族と過ごしてごちそうを食べ、ハメを外してきたこともあり、デジタルの画面は近ごろ見ていなかった数値をたたきだしている。 体重の推移を記録しているスマホアプリにデータが残らないようにし、キッチンに残っていた烏龍茶をペットボトルからそのまま飲んで、今日はそういう日だ、とノコノコと2階の自室に戻る。 気が済むまで布団で暮らそう