新規事業立ち上げin インド~半年の学び~
こんにちは。
前回のnoteから8か月も経ってしまい、久しぶりの投稿になってしまいました。最近は寒くなり、もう冬を感じています。
私は2022年1月~6月まで(予定より3か月間延長)新規事業立ち上げのためインド・グルガオンに滞在していました。
インドでは既存事業のハウスクリーニングサービスと新規事業のアノテーション代行サービスの経営・マネジメントetc…様々な業務に携わらせていただきました。
7月に日本に帰国し、1カ月程は遠隔で仕事をしておりましたが、7月末に正式に退職しました。
またこちらの理由や今後についても、ゆっくりお話しさせてください。
インド帰国から4カ月も経ってしまいましたが、インドでの経験や反省をようやく自分の中で「学び」として引き出しにしまうことができそうなので、このタイミングでnoteにしたためようと思います。
事業推進
1)ソーシャルインパクトを考えた上で戦略を立てる
→目先のインパクトより先を見据えて、結果それが雇用創出につながるのであればその選択の方が大事。目先ではなくてもっと先を見据えて事業の判断をする
2)「自分の考え」に固執しすぎない
3)「トライ」へのハードルを低くする。考え込んだり悩んだり、これが正解なのか?と探すことをしない
4)「なんか違うな」「思ったような成果がでないな」思ったらすぐに違う方法に変える
5)仮説検証のサイクルを爆速で進める
6)前回の事業の失敗や反省を踏まえて動く。同じ失敗は二度と繰り返さない
7)選択と集中:それっぽい施策に手を出さない
8)頭の中で考えてもわからないものはわからない。現場に行けばわかるってわけではなくて、仮説を立てて行く
9)5分考えて結論がでなかったら誰かに聞く
10)「できない・できていないこと」は精神論ではなく仕組化でカバーする
11)未来像をどれだけ解像度高く描けているかで軌道修正のスピードが変わる
12)小さな改革を積み重ねて大きな変化を生む
13)中長期の視点と複数のケースを想定して計画を決める
14)リスクヘッジは国内事業よりも念入りに
→インドでは自分の想像をはるかに超えるトラブルが起きる
経営
1)価格の大小問わず、ムダ金は絶対に繰り返さない
2)残存キャッシュからスケジュール感をグリップして打ち手を考える
3)残存キャッシュが残りわずかだと視野が狭くなってしまう。こういうときこそ他の人のアドバイスや視点を取り入れ、視野を広く持ち、打ち手を考える
4)採用:スラムなどコミュニティーが強い場所での大々的な採用活動はリスクが高い。行う場合の説明の仕方は丁寧に
→全員を雇用できるキャパがなく、一人を選ばなければならなかったため面接に参加してくださった方からの抗議等が殺到した
マネジメント・リーダーシップ
1)チーム意識を常に持つ
2)全体に対して寄与する気持ちと姿勢を持つ。
→会議一つとっても、この会話に対して自分が貢献できるのは何か?をベースで考える
3)経営者層とスタッフのマインドは違う。求めすぎない。どうしたら彼女たちのパフォーマンスを最大化できるか考える
→明確な評価制度、昇給、表彰、小さな成功体験を積ませることetc…
4)個人としての目標を自分で立て、それをチーム全体に共有することでスタッフのやる気と積極性が上がる
5)人を動かすこと=甘えではない
→人を頼ることが苦手だった。けど周りを動かしていかに効率的に、早く仕事ができるかが大切
6)インド人スタッフのマネジメントやコミュニケーションには仕事以外のプライベートな関係構築が大切。
→インド人は人との繋がりを大切にしている。信頼関係を築けると指示を聞いてもらえたり、「この人のために頑張ろう」と思ってもらいやすくなる
7)国が変わるとマネジメント方法もガラリと変わる。その国の人たちにフィットする接し方でマネジメントも行う必要がある
業務スキル
1)自分自身が一番細かいところにシビアにならないといけない。小さなミスをなくす
2)スピード・質の担保を責任もってできるようにする。自分自身の仕事も必ずWチェックを徹底する
3)作業・リカバリー業務はスピードをもって集中してガッとやりきることで早く次の仕事に移る時間を作る
4)どんな小さなタスクでも「目的」と「ゴール」を意識する
営業
1)営業の準備は念入りに
2)こんな価値を相手に提供できるのではと先回りで想定し、提案する
3)インドの営業は積極的×情熱的
4)アプローチ方法、後追い方法も毎営業ごとに振り返り、改善を重ねる
サービス(toC/toB)
1)返信のスピード・対応のスピードは早く(顧客視点での報連相のタイミング)
2)自分が伝えたいこと・知りたいことよりも、相手が聞きたい情報を投げる(できれば聞かれる前に)
3)スピード×対応力×品質
4)BtoBの最終的な勝ち筋は丁寧さとマメさ
5)お客さんがいつも使っている言葉とこちらが理解している言葉の意味を理解する
6)フローの中に認識ズレがないかをチェックするタイミングを設ける
7)小さいものの案件の信頼をとれるようになって、初めて大きな案件がとれるようになる
8)事業は自分のためにやらない。自分のために事業をやると甘えが出る
→お客さんの喜ばないことはやらない
9)顧客視点を常に持つ
以上です!
「新規事業立ち上げ×インド」という、なかなかニッチな環境での学びではありますが、他のフェーズの事業や異業種にも通ずるものがあるのではないかと思います。誰かの学びにも繋がれば幸いです。
いつだか、ボーダレス・ジャパン代表のたぐっさんがこんなことを言っていました。
「反省し続けても反省しかでてこない。学びが大事。」
「なにを学んだのか。反省よりも学んだことの方が大事。学んだことを理解して、明確にするのが大切。事業とし分かったこと、経営者として分かったことを積み上げていく。」
この4か月間、私はどうにも反省から「学び」へと転換させることができないでいました。学んだことは覚えているのに、どうしても最終着地点は反省からのスーパーネガティブモード。
負のスパイラルに陥って、真っ暗な場所を彷徨っているような、そんな毎日が続いていました。
でも、本当に多く方々のサポートのお陰で、今までの経験や出来事を棚卸し、ポジティブに「学び」として捉えることができるようになってきました。
インドにて新規事業の立ち上げを経験させていただいたこの半年間はとても濃密で、私の人生の中でとっても大きな「学び」になりました。
今回の経験や学びをちゃんと自分の引き出しにしまい、次のステップへと進んでいきたいと思います。
Shiori
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