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転職活動をして転職しなかったけど、キャリア迷子から解放される

40代のワーママです。5月下旬からなんとなく始めた転職活動をやめました。現職に残る決断をしたためです。結果としてキャリアのモヤモヤを解消できた気がしています。経験してよかったと思っていますので、その振り返りを兼ねて書き留めてみます。


転職活動の過程

5月にコミュニティのネタづくりのために、転職サイトへ登録。そこで、「この仕事がしたい!」とテンションが上がるスカウトをもらい、転職活動をしようと思い立つ。

5月末〜6月初旬に、転職エージェントに3社登録。

6月に5社応募、2社が書類先行を通過し、2社とも一次面接で不合格。(この時点で転職への意欲が下がり始める。一方で、現職が忙しくなり始める。)

7月に5社応募、1社で2ポジションに書類選考を通過したが、一次面接前に選考を辞退し、転職活動を終了。

転職活動をしながら気づいたこと

結婚前から7~8年くらい「いつまでこの会社にいるのかな〜」と思っていて、40歳を前に本格的にモヤモヤしてきました。しかし、転職活動を本気でやって、打席に立つ効果を感じました。

自分の市場価値

現在の会社に16年在籍しています。その間IT事業のエンジニアとして、テクニカルサポート10年、プリセールス5年、現在カスタマーサクセス立ち上げ中、という経歴です。

スカウトなどの傾向から以下が分かりました。

  • テクニカルサポート経験の評価が高い

  • 「カスタマーサクセスの立ち上げをしている」は希少価値がある

  • 1つの会社に長く勤めていることが評価される

自分の志向

この1年、内省を深めてきました。でも実際に「仕事を選ぶ」という場面に身を置いてみて、このような志向に気づきました。

  • 頼られて、自分の技術でそれに応えることがしたい

  • 専門職よりは管理職を志向している

  • 「自分はエンジニアだ」というアイデンティティを持っている

  • 営業職になることに抵抗感がある、できる気がしない、なりたいと思っていない

自分の課題

まず、転職活動においては圧倒的な準備不足でした。業界研究も企業研究もできていませんでした。それを転職活動の中で行うのは、2歳の子持ちでは時間的に無理でした。それに、志望していたカスタマーサクセスという職種が世間一般は営業職に分類されることを、転職活動を始めてから知りました。恥ずかしい限りです。

そして、自分自身の考えを伝えるスキルが残念な状態です。カスタマーサクセスを担当するにしろ、他のポジションで転職活動の面接を突破するにしろ、自分の考えを伝えるスキルのお粗末さを痛感しました。現職でリーダーを担当させてもらっているのが不思議なくらい、力不足を感じました。伝える力とは、発声から始まり、会話のキャッチボール、ストーリーテリング・・など。

現職に残る決断

転職活動をしながら、現職の業務が楽しくなってきました。カスタマーサクセスの立ち上げを現在行なっていますが、そこで実施したことによる変化を感じ始めて、こちらをもっとやりたいと思い始めました。もし転職活動を再開したとしても、カスタマーサクセスを立ち上げた時の苦労や工夫を話せることは、自分の強みにもなるのでいい経験だと捉えられるようになりました。

そして、自分の課題である「伝える力」は今のポジションで鍛えられる機会があるので、その機会を使わせてもらおうと思いました。

結局、自分の志向を肯定的に業務にあたれて、課題を克服する機会が得られるのは現職がベストだと気づき、今は現職に残ることを選びました。

今、転職活動をしてみて良かった

転職活動をしてみて、キャリアのモヤモヤが晴れた感覚があります。

今までのモヤモヤの原因は、16年在籍している企業1社だけを見て、あれこれ考えていて、うまくいっていないこと(自分の昇進できないこと、ビジネス環境が追い風じゃないこと)の原因を会社に求めていたのだと思います。

転職市場に身を置いてみて、今までの業務経験を肯定できるようになり、現職の業務の特徴を知る機会になりました。そうしたことで、現職を再評価でき、自分が今行いたいことを自分で選んだ感覚を強く持てました

今後は、いつでも転職できる状態にしておきたいと思っています。
半年に1回くらい求人情報をあたり、職務経歴書を更新して、自分の市場価値を確認したいと思っています。一方で、自分の内面を見て、自分はこれからどうありたいのかを問う機会を作っていきたいとも思いました。

転職エージェントの人たちも巻き込んで壮大に悩んだ感じもしますが、長年のモヤモヤが晴れたと思うと、いい投資期間だったと思っています。

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