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『伝える準備』を読んで気づく、自分の中の学習性無力感

IT業界で働くワーママです。次のステップは管理職という立場で、今は現場リーダーをしています。そして「自分の考えを伝える」ことに課題があり、管理職になれずにいます。そこで目に留まった本を読んで、自分の課題を乗り越えていくために何をしたらいいのか考えてみました。

『伝える準備』

audiobookで聞きました。ご本人が朗読しているので、ラジオみたいでした。

「よりよく伝えたい」という思いから、伝えたいことを紙に書き出していたそうです。5行日記という多すぎない分量だから、毎日書き出せる、そして少ないスペースなので言葉を選ぶことに意識が向く、というところが印象的でした。

そしてアナウンサーならでは、この言葉を視聴者という不特定多数の人にどう受け取られるか、という視点で言葉を選らんでいるとのこと。

自分にそんな姿勢があったか?

この本を読んで、自分はどうだろう?と思います。どうもスタート地点から違う気がしています。

あてに行くけど、できない

特に学生の頃までは「正解探し」をしていて、”自分の考え”というものを無視し続けていました。無視するという意識もありませんでした。相手が納得しそうなことを言って済ませれば、それでいい、という感覚でした。

今でもこの姿勢はまだあるな〜と思います。会社員なので、業務がアサインされて、それを遂行する。戦略を作れと言われたから、それっぽいものを作る…なんでこれやるの?と言われても、答えられない・・・

以前、「あてに行く」ができないということを書きましたが、まさにそれです。

伝える気がない

今までの自分を振り返ると、「伝えたい」という気持ちが弱いです。

なんでこんな弱いのか?

思い当たるのは、学習性無力感。「伝えても、伝わらないから無駄」という感覚です。

私の養育環境や、ASD特有の伝えられなさ、突然動くように見えたりする特性が相俟って、小学校へ入る頃には既にこの無力感があったように思います。

これからどうする?

伝えなくてもいい仕事をする、という選択肢もありますが、「伝える」ことが大事な仕事をしたいと思っています。

育休復帰してから、「誰かに頼る」ということができるようになりました。そうしたら、仕事の視座も範囲も広がった感覚があり、とても楽しいのです。管理職やリーダーだと「任せる」になってきます。これを続けたいと思うので、誰かに頼る・任せるために「伝える力」が欲しいのです。

「伝わった」という成功体験

私が言ったことは誰も聞いていない…という感覚が根深く存在しています。

そのため、自分の工夫で伝わりにくいものが伝わった経験はしているはずですが、それを自分で認めていないと思われます。

「私の言葉は誰かに届く」と信じることが、今の私にはまず必要そうです。

そういう意味でも、自分が伝えた場面を振り返って、紙に書き出すことをしてみたいと思います。

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