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おつかれ、東京。

寝る前にパジャマ姿でベランダに出て、
夜の街を眺めながら
「おつかれ、東京。」と呟くのが、

今の家に引っ越してからの、わたしの日課。

遠くに見える高層マンションからは
点々とした灯りがもれていて、
(どんな人が住んでいるんだろう…)
(もうそろそろ寝るのかな…)などと、
窓の向こうの体温や呼吸や日常に想いを馳せる。

人が、たしかに生きている。
そのことに、安心する。

「東京」を感じる風景に出会うと、写真に収めずにはいられない。



「焦り」に心がかき乱されるのは、
12月特有の季節病なのだろうか…

いや、それだけじゃない。
わたし個人の問題なのだろう。

信頼できる人と話す時間や
学ぶ機会に飛び込んだ数日間。

緊張感がありながらも、
なにか糸口を見つけたくて奔走している。

絡まった糸のように
モチャモチャになった「焦り」が
ひとつひとつ解かれて、
来年への宿題がリストアップされていくこともあれば、

「やろう!」と「やめよう。」が
ジェットコースターのように
夜の闇の中でアップダウンする。

あぁあ、これが師走なのか…と肩を落としながら、
明日の自分を少し信じて、
ついでに、結論も明日に持ち越す。

おつかれ、東京。
おつかれ、わたし。

そう呟いて、今夜も布団に潜り込む。

———
註: 2023年12月6日にInstagramに投稿した文章です。

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