うまくいかない現実があるのを知るということ
昔の私は、自分の努力次第でなんでもできるようになると思っていた。
道徳の時間に「可能性は無限大」だと教えられたし、好きな歌にある「夢は叶う」という希望に溢れた歌詞を信じて疑わなかった。
しかし、希望に溢れた未来を疑い始めたのは小学4年生か5年生の頃、習い事でそろばんを始めたのがきっかけだ。
そろばん教室には弟妹と一緒に同じタイミングで入塾した。
塾は月・水・金の週3回だったが、弟妹は日曜日に「強化合宿」なるものに呼ばれていたし、そろばんの大会でよく入賞するようになった