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応援したい、受け取りたいの気持ちで「過程」に価値が生まれる【プロセスエコノミー】

西野エンタメ研究所でおなじみ、キンコン西野さんが言っていた

「プロセスエコノミー」について所見を書いてみます。

アル開発室のけんすうさんなどが実践されているビジネスモデルで、

アウトプットのコンテンツやプロダクトにお金を払うのではなく、

それが作られた過程こそ価値があるんじゃない!?という考え方が「プロセス(過程)エコノミー(経済)」なのだそうです。

たしかに、けんすうさんがアル開発室で上げていた、『初持ち込み作家さんと鬼滅の編集者さんが一つの漫画を完成させていくまでのストーリー』を見たとき、ついつい実際の本編が気になって読ませてもらいました。

普段わたしは漫画を読まないですし、普通に過ごしていたなら本来読むことはなかった作品だったと思います。

それを”読む”という行動を起こさせたのは、伏線である「作品ができあがるまでのストーリー」があったからです。

なんだかその「ストーリー」のおかげでその漫画が"身近なもの"に感じました。

知り合いが一生懸命頑張って書いた漫画みたいな感覚になったんです。

 

しかし、今回思ったのは、「過程を提供すると親近感湧くよねー」っていう話ではなくて、

今回、ストーリーから本編まで全て無料で提供されていたので、漫画までスルスルと誘導されるように読んだのですが、

仮にこれが漫画が有料であれば・・・正直無料のストーリーだけ読んで、先は気になるけれども漫画までは読まなかったかもしれません・・・。(ごめんなさい)

そこで、どうしたら有料漫画を読むだろうかと考えた時に、

例えば漫画に対して「実際の体験談を漫画にしました」や、「なぜこの作品が生まれたのか」などの発信に「共感」し、”応援したくなる存在”に昇華されたら有料でも読むかもしれないなぁと思いました。

「漫画の話、私も経験したことあるから分かるわぁ」とか

「そんな体験した作者さんの書いてる漫画、読んでみたい」とか

共感する対象は、漫画の内容でもいいし、作者でもいいと思います。

漫画の内容がよくわからなくても、「作者」に共感したら読むかもしれないですよね。

作者を知らなくても、「内容」に共感できそうなら読むと思います。


そこで思い出したのが、キンコン西野さんが以前voicyで言っていた、「気持ち良くお金を払いたい」という気持ち。

わたしたちは生活の多くの場面で「モノを得るため」にお金を払っています。

しかし、今回考えたテーマでは、「共感」のさらに奥の感情「応援したいから」で人はお金を払うこともあるということを考えさせられました。

・受け取りたい(give)

・応援したい(take)

受け取りたいモノは、実際のプロダクトやコンテンツという枠だけでなく、受け取ったあとの”学び”だったり”感動”だったり、そういった感情も含まれます。むしろプロセスエコノミーを考える場面では、そちらの方を消費者は優先していて、「気持ちよく払いたい」のではと思います。

少し脱線しましたが、プロセスにも価値があるという考え方が浸透してきているのは間違いなさそうです。

それを価値と思う基準は、①応援したい ②受け取りたい のどちらかが作用したときなのではないかと思いました。

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