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この世界は現実?それとも虚構?仮想現実をテーマにした映画5選

朝、目が覚めると遅刻が確定している。そういうことが時々ある。

見ていたはずの、GAFA系企業CEOに就任した世界は消え去り、一限の授業に遅刻したという絶望感だけが、目覚めてからの体を支配している。

ああ、この現実が夢ならばどれほど良かっただろう…

GAFA系企業CEOに就任していた世界にに戻りたい。

と思ったことはないだろうか?ないですね。

当てはまった人も当てはまってない人にもオススメなのが、果たしてこの世界は現実なのか?という問いを投げかける映画だ。もしかしたら、この世界は偽りで、本当の世界線ならGAFA系企業CEOに就任している可能性もあるのだ。


冗談はさておいて、一時期話題になったこのニュースのように、「この世界は現実か?」と問いかける思考実験は数多くある。皆さんも一度や二度は考えたことはあるのでは無いだろうか。

例を挙げてみると、「胡蝶の夢」や「水槽の中の脳」といった有名な思考実験がある。この手のテーマは大昔から議論されてきたものだ。

最近ではメタバースと呼ばれる仮想現実が話題になっている。

「この世界は現実か?」というテーマは映画でも扱われてきた題材だ。夢やバーチャル世界など現実との区別がつかなくなった世界で、この世界とはなんだろうと考えてみるのはどうだろうか。


インセプション

コブは、人が一番無防備になる状態――夢に入っている時に潜在意識の奥底まで潜り込み、他人のアイデアを盗み出すという、危険極まりない犯罪分野において最高の技術を持つスペシャリスト。コブが最後の危険なミッションに臨み、夢の中の夢の中の夢に向かう姿を描く。

「胡蝶の夢」という中国の説話がある。夢の中で胡蝶(蝶)として飛んでいたところ目を覚ます。目が覚めたのだが、自分は蝶になった夢をみていたのか、それとも今の自分は蝶が見ている夢なのか、という説話だ。

この世界は現実か?夢か?というのは皆さんも経験したことがあるのでは無いだろうか?あまりにもリアルな夢を見てしまうと、目が覚めた時に混乱してしまうというものだ。

この世界は夢か、現実か」というのがテーマとなっているのが『インセプション』という映画だ。現代を代表するクリストファー・ノーラン監督の代表作で、非常に難解な映画として知られている。

主人公のコブは、人の夢の中に入り込みアイデアを盗み取るプロだ。コブはひょんなことから、人の夢に忍びこみアイデアを植え付ける(インセプション)ことを依頼される。コブはミッションを遂行するために夢の中の夢の中の夢に行くこととなる。

この映画、夢の中に侵入する話かと思いきや、最終的には「夢の中の夢の中の夢」に行くことになる。非常にややこしい。「夢の中の夢の中の夢」から覚めたコブが「これは現実かどうか確かめる」シーンがあるのだが、なかなか示唆に富む名シーンとなっている。



オープン・ユア・アイズ

順風漫帆な生活を送っていた美青年が、交通事故で顔が醜く変貌してから体験する‘悪夢’を描くサイコ・スリラー。

イケメンな独身貴族として人生を謳歌していたセサルは、パーティーで会ったソフィアという女性に一目ぼれする。セサルに付きまとっていた女は嫉妬から、セサルを乗せた車ごと崖から飛び降り心中を図る。

なんとか助かったセサルだが、顔にひどい傷を負い、ソフィアにも見放されて自暴自棄の生活を送っていた。しかし、ある日目が覚めると自分の顔は手術で治り、ソフィアとの仲も元通りになっていた。だが、悪夢を見るようになり、夢と現実の区別がつかなくなってゆく...

こちらも夢と現実の混同を描いた映画。ああ、イケメン独身貴族になりたかった人生。



マルホランド・ドライブ

鬼才デイヴィッド・リンチ監督が贈る、カンヌ国際映画祭監督賞に輝いた衝撃のミステリー。濃厚な闇に覆われた真夜中の山道を走る1台の車。やがてぼんやりとしたヘッドライトに浮かび上がる“マルホランド・ドライブ”の標識。それは一度知ると何度でも味わいたくなる、美しくも妖しいワンダーミステリーへの入り口だった…。

友達から「マルホランド・ドライブ」でドライブしよって誘われたら、絶対に断った方がいい。現実と夢が入り混じった狂気の世界に連れていかれるから。

そんなことはないと思いますが、『マルホランド・ドライブ』は現実と夢の狭間に迷い込んだかのような追体験ができる映画だ。

デヴィッド・リンチ監督の代表作で、難解な映画の代名詞だ。観たものを混沌の渦に叩き落とす。映画のプロットが複雑で、シュールなシーンも多いので一度観ただけでは理解不能。観ていると夢と現実の狭間を行ったり来たりしているような気分になる。

プロットがどのようになっているかに気づけば、理解のとっかかりになるし、その仕掛けに驚くことだろう。不思議な魅力を持った中毒性のある映画だ。



マトリックス

凄腕ハッカーのネオは、最近”起きてもまだ夢を見ているような感覚”に悩まされていた。そんなある日、自宅のコンピュータ画面に、不思議なメッセージが届く…。正体不明の美女トリニティーに導かれて、ネオはモーフィアスという男と出会う。そこで見せられた世界の真実とは。やがて、人類の命運をかけた壮絶な戦いが始まる。 

水槽の脳」という思考実験・仮説がある。「自分が体験しているこの世界は、水槽に浮かんだ脳が見ている夢なのではないか」というものだ。

この思考実験を題材に映画にしたのが『マトリックス』だ。仮想現実を描いた映画としては一番有名だろう。

現実はコンピューターが作り出した仮想現実だったというものだ。時代が進んで、VRやメタバースが発展すれば、この映画のようなことは起きるのかもしれない。



トゥルーマン・ショー

トゥルーマンは保険会社の平凡なセールスマン。しかし彼は自分の生活が少し変だと思い始めた。もし自分の人生が、実は“演出された作りもの”だったら…? 鬼才ピーター・ウェアー監督のもと、才人ジム・キャリーが絶妙な名演技を見せて絶賛されたヒューマン・コメディの傑作。

『トゥルーマン・ショー』は、生まれた時から、その人生がテレビ番組としてライブ中継され続けてきた男性を描いた作品である。 自分の人生が誰かによって作られたショーだった。

要するに、人生がまるまるテラスハウスだったみたいな話だ。ある意味で虚構の世界に生きるトゥルーマンの人生とは?



以上、仮想現実をテーマにした映画の紹介でした。

この記事を読んでいるあなたはまだ夢の中にいるのかもしれません。

信じるか信じないかはあなた次第です!

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