見出し画像

地上の珊瑚、ケイトウの魅力

こんにちは、1児のママをしながらフラワーフォトグラファー/ライターをしているshionです。

先日、「よいはな お花のつくり手ファンミーティングvol.12」を拝聴した。yoihanaというお花の通販サイトが運営するコンテンツの1つで、お花の生産者にインタビューをするという、私の大好きな配信内容である。

聞くたびに、メモを取らずにはいられないため、こうして今綴っている次第だ。

明日香園とは 

佐賀県、有明海の近くに圃場(9,000㎡)をもつ明日香園。お父様の代から今年代表を受け継いだのは娘さんである、明日香さん。ユリやケイトウを栽培している。カラーバリエーション豊かなケイトウの認知度アップを目指し、日々お花の栽培をしている。
(明日香園さんのサイトはこちら)

ケイトウの種類

ケイトウ種類は、全51種類。明日香園さんで作っているのは3種類で、
①久留米ケイトウ
②ボンベイケイトウ(扇形)
③ヤリケイトウ(毛先が細長いタイプ)

お父様の熱意と白いケイトウ

特に、②ボンベイケイトウの出荷本数は、明日香園さんがトップ。しかし、ここにくるまで苦難の道のりがあった。始めは種を買い、育てていたが、なかなか沢山生産できず、収益化が見込めず悩んでいたそうだ。

明日香園のオリジナル品種を作りたい。
ボンベイケイトウの魅力である光沢に、今までにない色=「白」を掛け合わせたら、仏花のイメージも払拭され、ウエディングなどの引き立て役になるはずだ。

そんな熱意と確信のもと、前代表のお父様は、はるばる原産国であるインドのムンバイまで勉強をしに行った。そこで、現地の案内役として出会ったのが、スワプナさんという女性。彼女の名前「スワプナ」はインドの言葉で「夢」だと教えてもらったそうだ。それを聞いたお父様は、白いケイトウを栽培することができたあかつきには、その名前を「スワプナ」にする!と宣言してきたそうだ。

そして、白いケイトウである「スワプナ」が、去年ついに完成した。(最近の出来事であるため、花市場関係者の中でも、白いケイトウの存在を知らない方も多いらしい…!)

ボンベイケイトウのココが凄い

ビロードのような光沢のある色合いが特徴で、煌びやかなラインが入っている。そのため、地上の珊瑚と謳って、販売しているそうだ。まさに、その通り、光の加減でキラキラする。

ケイトウのお手入れ

花瓶に入れる水は少なめ。なぜなら、茎の部分が水に浸かると、ぬめりがでて腐りやすいから。水替えの都度、少しずつ短くして、切り戻しを行うと、なお良い。

花農家さんの想いを知ると

なるべく見落とさないようにしている、この配信。なぜ大好きなのかというと、花農家さんの想いをダイレクトに聞くことができるからだ。毎回、配信を見聞きした後は、そのお花への愛情が増し、花農家さんへの敬意も生まれる。お花が届くと、(ようこそ我が家へ!)と大歓迎し、丁寧な手入れをしようと、努力できる。

手元に届いたお花が、誰に、どのように育てられたのか…
購入者側が、この背景を知ることで、手入れの意識を少し変えることができるはずだ。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?