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現象を引き出すために反対側をマネジメントする

山田先生と練習の組み立てや現象の引き起こしについて話してて、「俺はこうしてるよ」って言ったら「その考え方シェアした方がいいよ」って言われたので書いていきます。
もしかしたらどこかで聞いた事があるやつかもしれません。
僕もどこかで聞いたもしくは読んだ記憶があるので。

https://twitter.com/yamadaessay/status/1255823971066368000?s=20

攻撃のトピックなら守備に制約を、守備のトピックなら攻撃に制約をつける

僕は今シーズン主にu10を指導していました。うちのクラブではゲーム形式の練習を多くやるのですが、ゲームで現象を起こす環境設定 (サイズ・人数・ルールなど) にいつも苦労しています。

苦労しましたが、試行錯誤や色んな人との会話から着想を得てトピックの形にたどり着きました。

例えばビルドアップの練習。
攻撃側にボールを繋げるようになってほしくて「パスを5本繋いでから次のゾーンに進める」と言った制約をつけた練習をすると、正直に言えば失敗する事が多かったです。

反対に守備側に「相手陣地でボールを奪ってそのままカウンターで決めたら2点」と言った条件をつけると前からプレスをかけてくれるので、そのプレスを掻い潜る方法を自然な形で教えられるようになるのでうまくいきました。(ルールはこれだけではありませんが、わかりやすくするためにこういう書き方をしています)

つまり不自然な前進ではなく、前プレに対する自然な回避方法を教える事ができたのです。
さっきの「パスを何本」というルールは一見ボールを繋ぐ練習になるように思われますが、前進できる状況なのに本数が足りないから前にプレーしないのは実際の試合では起こりませんよね?
だから守備側に条件をつけると攻撃が自然な形で教えられるのです。

逆にプレスを仕込みたい時は攻撃に例えば「自陣でボールを5本繋げば1点」といったようなルールをつければ子どもは自然と繋ぎたくなり、前からプレスをかける練習になりました。

もちろんうまくいったのはこれだけの理由ではありませんが、ひとつ大きな要因だったように思われます。


実際に「コーチング」をするのはそのトピックで、ルールや制約をつけたりのマネジメントするのはそのトピックの対となるもの。
その現象を引き出すために反対側をマネジメントした方がうまくいきましたよ!っていう今シーズン発見したことの報告でした。

もちろん例えば攻撃のトピックを教えるために攻撃側に制約や条件をつけることでうまくいく事もあるので絶対の正解ではありませんが、僕はこれで少しは好転しましたよって話でした。

皆さんのうまくいってる事例を教えてください!

じゃっ!!👋

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