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こよみ薬膳 #清明 4/5〜19頃

清明は「清潔明浄」の意味。あらゆるいのちが生まれたてのように清らかに輝く頃。うららかな春本番です。

春を心地いい季節と感じるかどうかは人によってちがいますね。花粉症やからだの不調が出やすくて苦手な方も多いです。今回はそんな不調を連れてくる春風のお話。

風邪は「カゼ」と読むのが一般的ですが、中医学では「ふうじゃ」と読み、風がからだに及ぼす影響すべてのことを意味します。

風は一年中吹きますが、春の風は気温の上昇によって起こる風。あたたかさを含んでからだの表面のバリアをゆるめやすいので春は特に風の影響を受けやすいのです。さらに天気が変わりやすく雨が降ったり肌寒くなったりすると風が湿気や寒気とタッグを組んで長引く不調の原因にもなります。

風邪(ふうじゃ)はからだのバリアがゆるんでいるところから入り込みやすく、からだの表面で攻防戦が繰り広げるので頭痛発熱や発汗、鼻づまりやのどの痛みなど、いわゆるカゼの症状が起こりやすくなります。また、かゆみやじんましんなど皮膚トラブルにもつながります。

一度入ると体内を吹き抜け揺さぶっていくので、移動性の頭痛やめまい、筋肉のしびれやけいれんが起こることも。特にエネルギーや栄養が不足している人は吹きさらし状態、真っ向から影響を受けてあちこちに不調が出やすくなります。

日々の予防法はからだの特に上半身を守ること。軽めの服装でも肌の露出は控えてストールや帽子をプラス。夜は湯舟に浸かってじんわり汗をかいて受けた風を追い出す。そして風にあおられないからだをつくるのはごはんと休養。エネルギーと栄養を補給してゆっくり過ごす、なんでもないことが何より大事です。

今回のお菓子、菓銘は「山桜」。山奥は一足遅い春の訪れ。山の緑に包まれて咲く桜もきれいでしょうね。桜前線も今どこまで北上しているのでしょうか。

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