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3/21〜4/4 春分のお菓子『佐保姫 -さほひめ-』

提供: 3/21〜4/4  *3/28はお休みです
菓銘: #佐保姫 -さほひめ-
薯蕷きんとん(山の芋使用) | 小倉餡
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ひと雨ごとに桜色に染まっていく頃。霞につつまれる春の山をきんとんにしました。中は丹波大納言小豆の小倉餡です。
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佐保姫は奈良時代、平城京の東にあったといわれる佐保山に住まう春を司るうら若き女神。佐保川沿いは桜の名所、染めや織りが得意な姫が野山をやわらかな春色に染めていくとされ、たなびく霞は姫の薄衣の裾だそう。
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季節によって豊かに表情を変える山々に女神の姿を見た古の人。微笑むような春の六甲山を眺めているとその気持ちがなんだかわかるような気がします。
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◎季節の一句
『菫摘みあたたかな陽も摘んでゆく』
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菫(すみれ)の名前は、花を横から見ると大工道具の墨入れに似ているところからきたといわれる。道の片隅でひっそりと咲くさまは可憐で、慎ましい。あたたかな日光に恵まれた春の日、菫とともにその降り注ぐ光も摘んでゆく。
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作: 志田 円/福岡・北九州の俳句結社「自鳴鐘」同人
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#二十四節気  #春分 #春の山 #春霞
#俳句  #志田円 #自鳴鐘 #菫

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