明るい人

連休最終日、ランチを目的に彼と自転車で、今まで行ったことのないエリアを回りました。
暑い日差しの中、漕いでも漕いでも開いているお店や、ピンとくるお店に出会えず、「なんてことだ！」と内心しょげていました。

そんな時いつも彼は「楽しまないと～」と言って、私を笑かそうとしたり、「あそこを通って、○○に戻ろう」と提案してくれます。
私も楽しくなって、けらけら笑いました。潔いとも言える強い日差しを受けながら自転車で風を切ると、「ああ、気持ちがいいな、楽しいな」とも思えました。

最終的に、近所のうどん屋に行くことになったのですが、体を動かした後ということで、ランチがさらに美味しく感じられます。
帰りは近くのコーヒー屋さんで、私はレモンケーキを、彼はレアチーズケーキを買って彼の家でいただきました。
レモンケーキは爽やかな酸味と甘さがあり、レアチーズケーキもさっぱりとしています。二人して「おいしい！」と頬張りました。紅茶に豆乳を入れて、啜りながらやはり私は「いいな」と、単純に、素直に感じました。

根っから明るいと言うと、彼は「そんなことないよ」と言うかもしれませんが、彼の傍にいると空気が軽くなり、明るくなります。
日常のなんてことのないひとコマが、さらに素敵に思えるのです。

そういうのは「スキル」とか、数値で推し量れるものではないけれど、
その人特有の、素敵な個性です。
心が荒みそうなとき、悲しいことがあったとき、そういう人の傍にいると救われます。

一人でもそういう人が周りにいるというのは、幸せなことなのだと思います。