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アラサーの会社員の「年末年始おすすめ作品 By CORK Advent Calendar 2016」その1

コルクのメンバーが年末年始に読みたいマンガや小説などなどを12月1日から25日まで毎日紹介します。ハッシュタグは #コルクおすすめ2016 です。

言い出しっぺなので複数回登場しますが許してください。

まず今回は、今年読んで面白かった本を紹介しようかしら。

今年はいつもに比べて海外文学をたくさん読んだ本でした。

印象に残っているのはまず
「あの素晴らしき七年」エドガル・ケレット(著) 秋元孝文(訳)

イスラエルの作家さんのエッセイです。
ものすごく当たり前なのですが、世界中の一人ひとり、イスラエルのようなテロや戦争の続く国や地域に住む人、自分とは思想が異なる人、どんな人にも、日常生活は、日々のかけがえのない時間は、流れているのだ、ということを感じた一冊でした。とにかくユーモラス。面白くて泣ける。家族へと世界への愛に溢れた文章は、想像力を持つことの重要性を教えてくれました。

短編集、「突然ノックの音が」もおすすめです。どれも読み始めは普通の世界のお話に思えるのに、いつのまにか少しずつずれていったり、変な設定になっていたりして、気付くとあれ? これは本当にありえること? 物語なの? 普通に考えるとありえない、でもどこかこの世界で起こっているかもしれない! と思わされる、そのさじ加減が絶妙です。

次におすすめしたいのが
「レモンケーキの独特なさびしさ」エイミー・ベンダー(著) 管啓次郎(訳)

主人公のローズは、9歳の誕生日に母親が作ってくれたレモンケーキを食べた瞬間、なにかものを食べるとその食べ物にまつわる情報や人の感情(野菜を育てた人から料理した人まで。牛乳をしぼった牛が育った環境も!)がわかってしまうようになる。そのあたりから変わっていく、両親、兄との関係、気付いていく様々な秘密。

登場人物の感情は、それぞれにとても共感出来るのです。ローズにも、お母さんにもお父さんにも、お兄さんにも。それなのに作者による少しの魔法のせいで、彼らの世界は物語になる。結末が、私はとても好きだけれど、好みは分かれるかもしれないですね。みんなの感想を聞いてみたい。


さてお気付きでしょうか。私も今気が付きました。

私は今年どうやら黄色っぽいトーンの表紙の本が好きみたい。


他にどんな好きな本があったか思い出してみる。

何度も読み返している服部みれいさんの「あたらしい東京日記」も綺麗なイエロー。

「わたしらしく働く!」もね。

きっとほかにもたくさんあるはず。。。なんだけどとりあえず今日はここまで!

あー本読みたい。


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