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母親との話

なにかとウマの合わない母親とは昔から対立しがちで、勝手に行く旅も今のシェアハウスもそんな家から離れるためのひとつの手段でもある。

そんな分かり合えない母親と、一個だけすごく共感して盛り上がったのが、人を頼ることが苦手なこと。

きっとお互いに頼り合わないからこそ、ずっと分かり合えないんだろうけれど、とりあえずそれは置いておきます。

弟がいる母親と、妹がいるしおん。ふたりとも長女で、まぁしっかりしてる、のわりにやんちゃで学校でなんだかんだ目立つ場所にいる。そんな感じで、大抵の学校での昔話は似てる。

学校だと、先生とクラスメイトの間にいて、教育に根回しという言葉があるならば、その対象者。あなたがしっかりしなくちゃ、みたいなこと言われたことがあった。

家だと下がいるから、しっかりしなくちゃいけない、親に迷惑かけられない。小さいながらに、そう感じていたのかもしれない。弱い、出来てない部分を見せたらダメだって自分に言い聞かせてた。


明日の図工でペットボトル必要なのに、言うの忘れてたから、貯めてたおこづかい持って自動販売機に向かう的な。色んな家とか親との関係とかあると思うけど、そんな感じで特に両親がギスギスし出したくらいから、何かを恐れて自分の悩みさえ話すことはなくなった。

結局、今の今まで、決断をする時に親の意見を乞うたことも、相談したことも、ない。なんなら、本当に尊敬して信頼してる人にしか相談できず、友だちとカフェで何時間しゃべったとか電話してたら深夜になった、みたいなこともない。


それに孤独感を感じるとか、辛いとか、そういうことはないから、メンタル云々で悩むことがないのが唯一の救い。


ただ、周りにいる友達には、いつももっと頼っていいよって言われる。きっと、隠してるつもりの不安と焦りがどこからか漏れてる。

でも、頼れない。

話を聞いてもらう時間が相手にとってなんの必要があるのか、とか、そもそも何を伝えて何をすることが人を頼るっていうことなのかが、わからない。

確かそんな話を母親とした。


自分の中で悩みに悩んで、本当にどうすればいいのか分からなくなった時にしか人を頼れない。そうなった時点で、もう話を聞いて欲しいとか、自分の中からなにかを見出すっていう段階は通り過ぎていて、ただただどうすればいいのかわからなくてなっている。

どうしようって言いながら、電話をかける手は緊張だかなんだかで震えそうになるし、直接会って自分のことを話す時は何かが怖くて相手の目が見られない。

そして、自分の内側で考えていることを言葉として紡いでいくと、不安なのか恐怖なのかよく分からない涙さえ出てくる。


まぁ、それが、自分なのかって思って、最近まで気にせずに生きてきた。


ただ、最近はもう少し上手に人を頼れるようになりたいし、もっと早いうちに相談できるようになりたいと思うようになった。

今まで、自分のことなんてどうでもいいやって思いがちだったけど、チームの一部になれば、自分のことはみんなのことにもなる。

未だに、上手に人を頼ることも相談することもできないけど、ちゃんと出していこうって思えたことが何かの一歩目かなって。

だいぶ気づくの遅いけど。


まぁ、俗に言うメンヘラなのかもしれぬ。ははっ

1ヶ月くらい会ってない母親のことを、ふと思い出したそんな話でした。



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