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優しさを向ける重要性って過小評価しがちかも

優しさを自分にも向けるということは習慣になっているだろうか。
むしろ他人に対して優しくすることはできても自分に対してはなかなかできないということもあるかもしれない。

Davidが「自分と友達になってください」とよくいう。

自分と友達になる。
自分に優しさや思いやりを向ける。
自分をよく知る。

なんだか自分を甘やかすような感じがして、最初は抵抗感があるかもしれないし自分にはあまり関係ないと思うかもしれない。

でもここで言っている優しさとは、頑張った自分へのプレゼントとか、そういうノリのものではなく。

むしろ忍耐力とセットになっているような優しさの話ではないかと思っている。

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練習を続ける忍耐力と裏側にある期待感

瞑想の練習を全く初めて行う時には多少なりとも期待感があるのではないだろうか。

そうでないとスタジオに足を運んだり、アプリや動画を見たり本を読んだりすることはないだろう。

落ち着いたいい人になりたい、集中力をつけてもっと仕事の効率を上げたい、イライラせずに子供に接したい。

何かを始める時、動機と願望は確かにあると思う。

多くの習い事や資格や免許がそうであるように、努力すればそれに対して、望んだ結果が出たり、表彰されたり、ゴールに近づいたり、筋肉がついたり、目に見える効果を実感していくだろう。実績があればやりがいもあり、楽しいし、人の役に立つとやってよかったと思える。

だけど瞑想の実践は何かの目標達成をするとか、議論をしてよりよいものを目指そう!という目標達成の感覚とは少し違う。

残念ながら練習を続けていくと気がつくのは、いくら一生懸命やっても上達した感じも達成感もないという感覚だ。むしろ慣れた頃にはどんどん下手になっていくという感覚すらあるかもしれない。

モチベーションを目標達成に設定していると次第に焦って、燃え尽きて、挫折してしまう。瞑想を始めるけれどすぐに辞めてしまうのはこの練習が何者かになる練習だという誤解があるからかもしれない。

お稽古って言葉がしっくりくる

日本の昔ながらのお稽古ごとにはマインドフルネスの要素が多く入っていると思う。お花や茶道、書道、武芸、礼に始まり礼におわったりする。

何かを努力して身につける練習、訓練、この辺りの言葉を色々調べてみると。色々記事がでてきた。

確かにいろんな意味があるなあと。中でもお稽古っていう言葉が向き合い方としては結構しっくりくるんじゃないだろうか。「相撲の練習」じゃないし、「相撲の訓練」じゃないし、やっぱり「相撲は稽古」だよなって感じがしないだろうか。

この辺の感覚を知っていながらも、いつの間にか私たちは素早い効果、素早い変化を求めがちになっている。

「こんなはずじゃない、私は今まで努力していろんなことを達成してきた。こんなに努力しているのにできないはずはない。」

それでも成長が見えないと
「いずれこんなものは役に立たない」「意味のないものだ」「もっと別の方法があるはずだ」と練習を諦める方向にいずれ進んでいく。

最初からゆっくり進むものだと思っていれば諦めもつく。
2、3ヶ月、1年、2年、5年、10年、30年、50年、、、。

60年以上茶道を続けている近所のお茶の先生が「私なんてまだまだよ。」と年に一度京都にお稽古にいかれるという。確かに。そんな練習なのだと思えば諦めもつく。

優しさと甘やかすこと

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現に瞑想の練習をしている最中でさえ、いろんなことにしがみついている。思考の世界にしばらくいてはっと気づく。昨日の家族の喧嘩の出来事を思い出してはイラッとしたり、気にしないようにしたり。多くのことに囚われていることに気づく。ずっとこんな調子だ。

だから思いやりはいい仕事をする。強力な味方になってくれる。
自分自身に対して親切であることを学ぶことはできる。

ポイントは優しくするとは、甘やかすことやサボることや逃避することとは違うということ。

何度も何度も呼吸に戻ってもまた何かに捕まるクセに気づく。そこに向き合い続けるには努力も忍耐力も必要かもしれないが、そこに欠けているのはそんな自分に対する優しさだなあと思うようになった。

子供が散らかしたおもちゃ箱を片付けても5分後にはなぜか元通りになるように。子供の世話をする時と同じような方法で練習と向かい合っている。

向き合うべき対象があるからだ。それは瞑想で浮かび上がってくる。

だから最初にイライラしたり、全く練習が進まない感じがするのはむしろいいサインだと思う。その状態がわかってきているということだから。

叱りつけて怒鳴りつけるだけでは、きっとうまくいかないだろう。
真面目さと勤勉さは大事な要素だが、そこに優しさと好奇心を加えていく。興味を持って向き合っていく。

優しさや思いやりは他人と関わるのときに大事なアプローチなのは広く知られている。

実は自分自身と一緒にやっていくにも大事な大事なアプローチ方法なのだろう。

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