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塩見直紀の試行100(031)「3つ集まればマニアックゾーン」

半農半X研究所の塩見直紀が試みてきた小さな100個(本、ワークブック、ワークショップ、ツーリズム、コンセプト、コレクション、法則など)を紹介しています。

「京都出身の3大コンセプター」と僕が呼んでいる人がいます。坂井直樹さん、谷口正和さん、松岡正剛さんの3人です。今日、ご紹介するのは、ジャパンライフデザインシステムズ代表・谷口正和さんの本の中で出会った「3店集まれば、マニアックゾーン」という考え方について。ここでは「3店」を「3つ(建物、人、産物、名所など)」と表現します。

この考えに出会ってから、個性的な店やスペースが固まっている一角に注目をしてきました。2016年4月~2021年3月の5年間、働いていた福知山公立大学(地域経営学部)がある京都府福知山市でいえば、新町商店街のなかにある「吹風舎」(ふくちしゃ=福知山公立大学まちかどキャンパス)、カフェ「まぃまぃ堂」、「アーキテンポ」って感じです。故郷(京都府綾部市)の志賀郷地区でいうと、「竹松うどん」、蕎麦屋「あじき堂」、かかりつけ米農家・井上吉夫さんと多くの人が思うでしょう。

谷口正和さんはこの「マニアックゾーン」について、街中をイメージされていたように思うのですが、僕はこの考え方は農村や限界集落でもいけるのではないかと感じてきました。

一度、試みてみようと、2017年発行の綾部ローカルビジネスデザイン研究所編「ローカルビジネスデザイン研究所のつくり方」のなかで、綾部にある196自治会の中で、11の自治会にお住まいの皆様に、3つのマニアックをあげていただき、掲載しました。

この考えを応用すれば、個人の3つ、家族の3つ、自治会の組単位の3つ、自治会の3つ、小学校区の3つ、中学校区の3つ、市区町村の3つ、都道府県の3つ、日本の3つなど、いろいろ活用できます。

おもしろいものが1つあるときは、あと2つをつくる努力をする。2つあるときは、あと1つでいい。3つ集まるとパワーをもったマニアックゾーンになる。そんな空間をこの世にいっぱいつくり出せたらすてきです。みなさまの地でもぜひ応用いただけたらうれしいです。


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