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人生みたいなドトールコーヒー

今日は珍しく仕事帰りにドトールコーヒーに寄り、入口に掲げてあるメニュー表を眺めて決めたツナチェダーチーズをレジで注文すると「品切です」と言われてしまって。
後ろに人が並んでるから適当に素早く選んだミラノサンドC、よくよく考えると今自分の口が欲してる感じのものとは違ったんだけど、まぁ仕方ないかぁと思って商品を受け取ってから、あれ?俺ホット頼まなかった?何故にアイスコーヒー?と気づいて店員さんに「あの、アイスコーヒー頼みましたっけ?」と尋ねると「え、あ、そうだと思いますけど……レシート拝見してよろしいですか」と返ってきて、いやレシートと実物ではなくて、その一個手前の手順、僕が口に出したものとレジに打たれたものが違ったのでは……と思い苦笑したけどそんなことを説明するのは面倒だしホットコーヒーの証明をすることは出来ないので「大丈夫ですもういいです」とレシートを提示せずに席について、あぁなんか人生みたいだ、人生みたいな虚しさだ、と思った。
十一月末のアイスコーヒーと、欲しくもないミラノサンドC。もういいですにギリギリの嫌味を含ませたところで、結局は自己嫌悪に陥るだけだと分かっているのに。
疲れているからこんな態度をとってしまうんだと言い訳をするように、重そうなふりをした溜息を周りに振り撒いてしまう。
なあ、お前はなんで、今日を生きてる。

※この記事は2016年12月1日に「コーヒーショップシリーズ」第一弾として「はてな匿名ダイアリー」に投稿した記事の転載です。(https://anond.hatelabo.jp/20161201005156)