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【日記】刻み柚子大根タルタルチキンカツ

スーパーで見かけた柚子大根(期間限定増量パック)に呼ばれているような気がして久しぶりに漬け物を買ったものの、なんだかおもっていた味と違って消費が捗らずどうしたものかともて余していたところにそうだ刻んで玉ねぎ代わりにタルタルソースに入れてしまえば良いのでは、という天啓を仕事中に賜ったのでやってみることにしたのであった!

というのがここまでのあらすじ。

タルタルソースの正確な構成要素は知らないけれど記憶を辿った感じ、たぶんゆで卵と玉ねぎとマヨネーズ、あと酢と砂糖あたり追加しておけば大丈夫だろうということにした。検索したところで、どのみちレシピを正確に守れない人間であることは自分がいちばんよくわかっている。
料理はフィーリング。(調理後に調べたらだいたい合っていた)

玉ねぎの代わりに柚子大根の漬け物を刻む。もともと短冊上にカットしてあるので、さらに縦に割き粗みじん切りにしていく。食感をのこしたほうがいいのではという意図と単なる怠惰が合わさった結果、白身と見紛うような存在感つよめの白いダイスが誕生した。

ここしばらくゆで卵の生成には電子レンジを使用している。そのままだと玉子爆発からの大惨事へョゥコソ!! 状態になってしまうのでアルミホイルをぴっちり巻いて水を張ったマグカップに投入しまるごとレンジにいれる。
半熟なら8分、かたゆでなら10~12分ほどか。レンジのなかで放置するほど余熱で火が通る。これもフィーリングなので。君だけのベストゆで時間をみつけよう!

そんなわけでレンジでチンした卵を取り出し、ヒビを入れ剥きやすいよう流水の下で殻をめくった。透明な白身が見えた。うそやん。

大きめのひらたいチキンカツをスーパーで買ってうかれた心地のまま「この大きさならゆで卵も二個要るかな! タルタルソースって質量ほぼ刻み野菜と卵やしな!」と二個同時にレンジに入れたせいだろうか。どうせ放置して余熱で固まるしいいかと設定を10分のまま強行したせいだろうか。残念ながら思い当たる節しかない。

かなしみの殻だけが異様に温まった卵は、そのままフライパンへと流し込み目玉焼きとして固まったそばからマッシュされるというアイデンティティと白身の崩壊を体験してもらったのちに、マヨネーズと和えながら冷まして柚子大根(刻み)と合流。大根が大きすぎてねっとりしないのでマヨネーズを追加し(酢はもとが漬け物で酸いこともありやめた、砂糖は完全に存在をわすれていた)、適当に切ったチキンカツの上に盛り、ちょっとみていて不安になるほどに盛り、盛りきった。

こうしてうまれたタルタルチキンカツ(やり遂げたというきもちだけはものすごくあるのに実のところソースしか作っていないという事実)。
美味しかった。
それでも、このくだらない紆余曲折を話せる相手がそこにいたらまた違った味わいだったのだろうかという気持ちがあり、
140文字で収めるにはオチが弱いなと関西人の悪い完成を発揮してしまいそっとツイート画面を閉じ、
こうして二ヶ月ぶりにnoteの投稿画面を開いている。

なにが人を突き動かすかってほんとわからないもの。

きょうのライフハック:あまり好みでない漬け物に当たったらタルタルソースに転生という来世を用意してあげるといい。