個人サロンの未来予想図

2021年12月1日 20:51

私はもともとエステティシャン。
今も個人サロンを経営しているけれど、
施術に入ることはほとんどなくなりました。

【昨日のスタッフミーティング。何がおもろいねん！というくらい笑ってますが、真面目に話し合ってます^_^】

思い返せば5年前、
2016年11月1日

自宅からテナントへサロンを移転した時、
私の仕事のメインは施術でしたし、
1日の大半はサロンワークでした。

不器用な私が独立して5年、
寝ても覚めてもサロンのことばかりで、
お会いするのもお客様とスタッフさんなど
サロンに関わる方ばかり。

エステは好きな仕事でしたし、
毎日サロンに来てくださる人たちに囲まれ、
何の不満もありませんでした。

勤めていた時のように、
重い気持ちで目が覚めることもなければ、
満員電車に揺られることもない。

休みが来ることを指折り数え、
ようやく休みになっても
失敗やミスをしていないかと
不安になることもない。

お客様が来てくださる事が
ただただシンプルに嬉しくて、

個人サロンを開業した
多くのオーナーさんがそうであるように
休みをとることさえしたくありませんでした。

「きっと私はこのままこうして、おばあちゃんになるまでこのサロンを続けていくのだろうな」

と思っていたし、

それは今の延長線上にある
予測可能な穏やかな未来でした。

それでも開業から5年も経つと
「この先ずっとこの毎日が続くこと」
に違和感を感じるようになりました。

それは移転前に、
夫の母の末期癌が発覚し、
わずか1年で亡くなった経験も
影響していたと思います。

ストーマ、サイバーナイフ、イレウス・・・

それまで聞いた事がないものを目の当たりにし、
自分が子どもだった時とは違う立場で介護を経験した、ということもありました。

健康が全てではないけれど、
病気は平穏な毎日を一気に変えてしまう。

自分だけでなく家族や周囲の生活を
いともたやすく変えてしまい、

抱えていた希望も悩みまでも変えてしまう。

そのことが恐ろしく思えました。

日本で病気にならずに
老衰で亡くなる人はたった8%。
死ぬまでに誰かの介護を必要とする平均年数は
女性で12年と言われています。

12年です・・・長い、長すぎる。

私の父は48歳で難病を発病し
10年間の闘病生活の末亡くなりました。

「もっともっとやりたい事があったのに」
「なぜ自分だけがこんな目に？」
「病気が治るならなんでもします」
そんな悔しい思いを抱えながら。

果たして自分が健康な体で
思いっきり働けるのは、あと何年だろう？

誰がいても死ぬときは1人。

私たち夫婦には子どもがいないため、
自分の時はどうなるのだろうと思いました。
とはいえ、側に家族がいても、
生きているのはみんなそれぞれ自分の人生。

そんなことを考えだすと、
「何のために？」
「どこに向かって？」
という想いにとらわれました。

そんな時に出会ったのが
「ファスティング」でした。

「ずっとこのままだろう」
「もうこの先大きな変化はないだろう」

そう思っていた私に、

「自分はまだ変わることができるんだ」
という希望を与えてくれました。

「食べないなんてあり得ない」
と思っていた私が
「食べないことも心地よい」
と思えるようになり

「自分には何もない」
と思っていた私が
「既に多くが与えられている」
と感じられるようになりました。

そこからたくさんファスティングをして、
たくさん本を読んで、
たくさんの方に出会わせていただいて、
たくさんのご縁や機会をいただいて、

今があります♡

ファスティングも食も
ただ学びたくて続けていただけで、
最初は仕事にするつもりなどなかったけど

今はファスティングや食の仕事がメインで、
サロンで施術に入ることはほとんどありません。

人前で話すことが一番苦手だったのに、
講師を務めさせていただくようになり、
毎日朝から晩までサロンにいたのに、
今は神戸を出て大阪や地方に
出張に行くことも多くなりました。

会う人が変わり、話すことも変わり、
時間やお金や距離の感覚も変わったと思います。

今でもサロンは大好きだし、毎日会えない分、
スタッフさんもお客様もより大切だと感じます。

だけど今のままの自分でいたくないし、
もっともっと成長したいし、
もっともっと変わっていきたい。

もっとたくさんの方とシェアしたいし、
もっとたくさんの方と繋がりたい。
そう思うようになりました。

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