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【エッセイ】トマトジュースは野菜室ではない、という指摘について

太ってきました。大腸炎疑いで1週間入院、絶食2日からの粗食につぐ粗食。繊維の少ない残渣食をひたすら食べていたあの頃。175cmに対して、77kgあった体重は70kgジャストに。入院ダイエットと言うと不謹慎だが、病気をすると痩せるものだ。病気でやせるということもあるが、食事を見直すということが一番デカい。

退院後はやっぱり食べてしまった。軽い気持ちの天一・奢った気持ちのパフェ・昼飲みの王将・買い食いセブンのカレーパン、挙げればキリがない。退院するときにドクターからは、「食生活をこの機会に見直しましょう」と言われていたのに。

退院して2年が経つ。体重は入院前の77kgにキッチリ戻って来た。あの贅肉たちがキャッチ&リリースからのカムバック!戻ってきたのには確かな理由がある。「食べたからだ」

成人男性の1日の摂取カロリー目安は2500kcalとするならば、僕はこれをせっせと毎日越えながら、肥えてきたというわけだ。

「痩せる!」

そう宣言したのは三カ月前。だが痩せない。なぜ?「食べているから」。
ヨガマットはごろ寝マットとして定位置をキープしている。妻からは、「痩せるぐらいは誰でもできる努力だぜ。豚野郎」と

飛べない、走れない、痩せない豚はただの「豚」なのだ。

痩せるぞ!ということで、筋トレメニューを作り、食事の改善も行ってきた。まだ1週間だけど、2キロ痩せてきた。

で、飲み物は「トマトジュース」をスターティングメンバ―の主力に据えている。

体脂肪が減ると言われているお茶
青汁

炭酸水
炭酸水+レモン汁
トマトジュース
酢ドリンク

オジサンの痩せるための飲み物スターティングメンバー

730mlのトマトジュースを野菜室に入れて、喉の渇きの欲望のままに飲む。1日に半分は飲む。飲んで飲んで飲まれている。

朝、カミさんから
「トマトジュースは野菜じゃないんだから、野菜室に入れるなってずっと言い続けてるよな!」と。

「じゃぁ、どこに置くってのよ」

「ドリンクのコーナーあるだろ、冷蔵室に!」とカミさん。

ここで口答えをしてはいけない。「ごめんなさい」と簡単に言ってもいけない。何が悪いか言わされるからだ。とにかく、言われたことをすぐするがポイントだ。

カミさんの怒りはどこから襲ってくるか、予想不能だ。彼女からしたら、同じことを何度も言わせるなということなのだが。。。

最近、コーヒーを豆乳で割って飲んでいる。豆乳のパックも野菜室に入っていた。カミさんはまだ気づいていない。そぉっと、冷蔵室の豆腐コーナーに忍ばせる。

翌日、カミさんから
「豆乳は、ドリンクコーナーだろうが!!!」
とお叱りが。

液体=ドリンクコーナーなのだ。類似チームに置いてはいけない。

酢ドリンクが冷蔵庫のドアポケットの調味料コーナー、醤油のボトルの隣で佇んでいる。アカン、コイツはいったいどこに片づければ。。。。このまま発見されれば、メタルギアソリッド並みに援軍呼ばれてシバキ倒される。

ということで、大急ぎで炭酸で割って飲み干すことにした。ムセタ。ムセタ。大半の酢ドリンクは僕の胃の中に収納済みだ。液体は=ドリンクコーナだと思うが、ドリンクコーナーはもう僕のスターティングメンバ―たちで埋まっている。このあと、残りを飲み干す。本当に痩せるのだろうか。

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