見出し画像

1つめ:ライティングの腕が、通用するかテストする

ごあいさつ:フリーランスのライター・編集者「塩かげん」です。

フリーランスになってちょうど1年が過ぎました。ありがたいことに、家族3人+猫2匹+ローン+学費+車の維持費+各種税金+もろもろ、がきちんと支払いできています。貯金がおぼつかないですが、まぁ、なんとかなった1年でした。

フリーランスと言う決断は、思った以上に「重い」ものでした。転職回数6回、年齢50歳。30代からは管理職+プレイヤーとして実績を積んできて、それなりに自己評価が高かったのでしょう。40代で3回転職しています。単にこらえ性がない・プライドが高い・隣の芝生ばかり見てた、のでしょう。

6回目の転職先で、自分を見つめなおすことになりました。寝ても覚めても仕事のことばかりで、何をしても楽しめなくなっていました。きっと、自己評価と現実のギャップに勝手に自分を追い込んでいたのでしょう。

ある日、妻から「フリーランスってのもあるよね」

妻はグラフィックデザイナー、昔の職場では先輩です。ある日、いつものようにヘトヘトで仕事から帰宅した僕を見かねて、翌朝、彼女から出た言葉は意外でした。

「フリーランスってのもあるよね」と。それは、あるにはあるが。。。生活のめどが立たんでしょうと。でも、僕の心は「フリーランス」にじわじわと向かっていきました。

とにかく「やることリスト」をざっくりと作りました。

フリーランスといっても、漠然としすぎている。何から手をつけていいのかわからないことばかり。「わからないことが、わからない」まるで駄々っ子のような言い分ですが、本当にわからない。

そこで、とにかく思いつく限りのやることリストを作りました。の優先順位と取り組む順番とスケジュールは、以下の順番通りです。これから10回の連載は、このテーマ順に投稿していきます。

  1. ライティングの腕が、通用するかテストする

  2. ライティングで報酬がもらえるサイトを探して、登録する

  3. 生活に必要な売上のシミュレーションをする

  4. 昔の勤め先、デザイン会社、友人に独立する旨連絡する

  5. これまでの業務ポートフォリオを作る

  6. 仕事専用のパソコンやマウスを購入する

  7. 独立開業の手続き、口座開設・健康保険・年金などについて調べる

  8. 屋号、ロゴデザイン、名刺を準備する

  9. 税金の仕組み、会計ソフトはどれがいいか検討して、申し込む

  10. 仕事をする上でのルール・方針を取り決めておく

さて、ここからが今回のテーマです。

1.自分のライティングの腕が、通用するかテストする

今回のタイトルで言うと「ライティングの腕試し」をしておく、ということです。僕には3つの仕事があります。「ライター」「企画・編集」「ECサイトコンサル」というものです。長くなるので詳しくは仕事依頼のところで確認してください。

「ライター」の仕事で、ある程度のボリュームの売上を作ろうと考えていました。紙・WEB、媒体問わずです。取材・コタツ記事なんでもござれです。
WEB媒体がチョロチョロと売上が作れるだろうと考え、今の自分にどれくらいの腕があるか試してみることにしました。

登録自体にテストがあるメディアをいくつかピックアップし、テストライティングを実施しました。テストライティング無料のものも一部ありました。

  • かくたま:選択肢テスト(合格)

  • PENYA:ライティングテスト(合格)

  • ポチタマライター:ライティングテスト(合格)

  • ランサーズ(A社教育系メディア):ライティングテスト(合格)

  • ランサーズ(B社健康食品系自社サイト):ライティングテスト(合格)

  • C社教育系メディア:ライティングテスト(合格)

  • サグー:プラチナライターテスト(不合格)

まぁ、6勝1敗という成績です。ボチボチかなと思います。WEB媒体のなかでもサグーは難しかったです。それ以外は、合格とだけ伝えられたので、悪いところがあるかどうかもわからずでしたが、まぁヨシとしました。

その後のお仕事にも繋がった会社がほとんどですが、当初目的の腕試しとしては、一応やっていけることがわかりました。ただし、サグーのようなWEBライティングにさらに特化しているプラチナライターとしては未熟である、ということもわかりました。

※【テストライティングの報酬について】無料テストと称して、合格しても仕事が発生しないクライアントもいます。また無料テストで納品した成果物を、そのままメディア展開するクライアントもいるようなのでこのあたりは、どういう目的でテストライティングに挑むかによると思います。僕はほとんどのテストライティングで報酬を要求しました。

テストに受からなかったら?どうする?

テストの成績が全敗なら、フリーランスになることは一旦保留にしていたと思います。webライティングはライターとしてはどうしても、業務として受注できるようにしておくと、気持ちがラクです。

紙媒体だけにこだわるのもいいですが、紙とWEBを両輪で展開できるように考えられないと、生き延びる武器が足りないと思います。

もし、フリーランスの準備の過程でテストに受からなかったら、多少の勉強が必要だと思います。WEBライティングはクライアントによって「レギュレーション」(書く際のルール)が異なりますが、気にしなくていいと思います。それよりも、もっと普遍的な「書く技術が磨ける本」を読んで勉強するといいと思います。

この「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみたは初心者も熟練者も読んで損はないと思います。書くための基本的な技術をロジカルに説明しています。

いきなりフリーランスになると路頭に迷うでしょう。だから、飛び込む前に「業界で報酬を手に入れられるレベルなのか」を確認しておくことが大切なのです。

フリーランスのライターで失敗しやすいのは「案件獲得」ができないから、撤退していくというものです。

平たくいうと、売上が見込めないということです。案件獲得には「運」や「コネ」なんかもありますが、自力本願でなんとかできるのは「技量」だけです。その肝心の技量が、業界のレベルの平均的なところに達しているかをはかるのは、難儀なものです。

僕も自分が今どのレベル感にいるかは、はっきりわかりません。ただフリーランス初年度のこの1年間、大きい案件も小さい案件も、たくさん書いてきましたがダメ出しをいただいたことがほとんどありません。

業界の平均的なレベル感にいれば、チャンスはそれなりにあると思います。合格ラインをギリギリ越えているレベルだと、継続案件を獲得するのが難しいと思います。

案件獲得には、まず何らかの方法で自分のレベルを確認する。僕は限定的にテストライティングを利用しました。報酬が0のものも受けましたが、そういうものはその後の仕事に繋がりにくかったです。

テストライティングはできるだけ報酬を要求したほうがいいです。テストとはいえ、お金を払う価値があるかを含めてシビアに判断してもらうのが目的だからです。そこで合格したのなら、それは自信にもつながります。

テストライティング合格しての、自分の立ち位置を知る

先ほども書いたように、テストライティングに合格しても自分の立ち位置がわかりません。ギリギリ合格したレベルなのか、上位で合格したレベルなのか。相対的に判断する材料もなく、テストライティングにフィードバックはほとんどありません。

僕のおすすめの考え方は、「ギリギリ合格」したんだ、と思うようにするというものです。そこから、実務も兼ねながらコツコツと書き連ねていく。ノウハウ本も読んで勉強をする。書く仕事のキャリアは随分と重ねてきましたが、自分の技量確認は大切だと今でもよく思います。

フリーランスライターに挑む方は、ぜひ何らかの方法で自分の技量確認をしてからがおすすめです。誰でも書けるようにみえて、奥が深いのもライターならではです。準備は怠らならければ、成功するチャンスが広がります。

そして、準備を怠らなければ、後悔することもない、のですから。

次回予告

次回のテーマは、「2.ライティングで報酬がもらえるサイトを探して、登録する」です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?