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05)何か案件ありましたら、の営業

クライアントは忙しい。デザイナーのことも、ライターのことも、カメラマンのことも、そんなに考えていない。というか、考えている思考回路にないし考えているヒマがない。

仕事を頼んで動き始めたら、UP→戻し→UPのサイクル。時に無限サイクルに陥るが。最後は校了→納品→検収→請求書→支払いの流れ。

この依頼から支払いの流れのなかで、大切なことは「おかわり」をいただくこと。単発で終わると、次に声が何でかかるかなんてわからないもの。

「何か、案件ありましたら」といつ口火を切るのかがポイントだ。他案件動き始めで言うのは変だ。架橋でどったんばったんの頃でもなんだかなぁー。

怖気づいて、検収されたタイミングで言うとほぼ100%「そうですね、何かありましたらお声かけさせていただきます」という不確定な未来へのプロミスへで返ってくる。

「そうですね、何かありましたらお声かけさせていただきます」

罪な言葉です。これで仕事が来ることはなくはないが、こちらのタイミングではなく、モチのろん、クライアントのタイミングで依頼が来ます。肌感ではこうした「おかわり営業メール」で仕事を獲得できるってのは難しいと思う。

この、「そうですね、何かありましたらお声かけさせていただきます」の意味は「そうですね、今はなんもないし、覚えてたら声かけるね」です。ほぼ京都のぶぶ漬の話に近いですね。ほうきを逆さまに置くとか。

クライアントや新規の営業先でもそうなのだが、このフレーズが出ると「もしかしたら、来るかもね」というポジティブシンキングはやめた方がいいというのが私の結論。

この「何かありましたら」のタイミングを再度狙って、改めて営業アタック(メール・電話・チャットツール・対面)したとて、クライアントは「覚えていない」。

この仕組みは、通販のリピート購入・非消耗品に似ている。薬や米、調味料の類なら使って、またリピートにつながる。これはレギュラーの仕事にも似ている。非消耗品は、そもそもリピート属性ないことが多い。

何を言いたいか、そりゃぁ、必要に迫られるものでないと「覚えていない」から、営業をかけても必要ではないので、「思い出さない」ということ。

「そうですね、何かありましたらお声かけさせていただきます」の事例

「何かありましたら、ご連絡いたします」
「もう少し形になったら、ご連絡します」
「案件が出てきたら、改めてご相談します」
「機会がありましたら、よろしくお願いします」
「いつか一緒にお仕事できるといいですね」

この中からでも、クライアントのタイミングで仕事を依頼されたことはある。大切なことは、自分のタイミングに合わせて仕事なんてもらえっこないってことだ。

ここでこんなことを書くのは、営業アタックを頻繁にしすぎたせいで、もう連絡が取れない(返事がない)クライアントがいる、ってことだ。
頻繁といっても2カ月に1回程度。これは、勇み足すぎたよなぁと思う。まがりにもクライアント時代があったのに(私のことね)、逆の立場になったらこの視点を忘れるというのはダメですねぇ。。。

営業アタックはほどほどに、あとは待つ。マイッチングな待ち子さんでいいと思うのだ。


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