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「ねぇ、もう終電なくなるんじゃない?」 早田早紀は澤井雄二の断固として帰らなさげな素振…
「吉野くんのことは嫌いじゃないけど、恋人っていうか付き合うっていうのは、なんというか」 …
どうにもこうにもおっかねぇ。小学校の通学路にまた、ひび割れができていやがる。 独り言…
不治の病って、ふじの病なのか、ふちの病なのか。どっちかなんて、まぁ今考えても仕方ない。…
六月八日(木)、午前十時 田辺健一はスマホの着信音で目覚めた。会社からだった。そのま…
前回のおはなし↓ 芳野はあれから何度か、タイムホールに突き落とされていた。もう四回目…
俺の身体にはウイルス型の時限爆弾がセットされている。正確には一定時間が経つと、身体の中ウイルスが体外に放出される。どんなウイルスかはわからない。きっと俺の体内にカプセルみたいなものが埋め込まれていて、それが時間経過で溶けだすんだろう。あと、十一時間しかない。 ウイルスが外に放出されると同時に俺は死ぬんだ。まだ彼女もいないのに。 芳野淳は部活もせず勉強に明け暮れた。やっと大学生になったばかりの頃、身体の中に異物感があったので、整形外科で診てもらった。 「芳野さん、ご両親