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【ほっこり読める小説】塩のサジ

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オリジナルの小説を書こう!と長年の夢を形にしました。「塩かげんのサジかげん」と題し、省略して「塩のサジ」。10分程度で読めるショートショートをベースに書き連ねていきます。まずは、…
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#SF

【短編】わかりあう、ふたり

「ねぇ、もう終電なくなるんじゃない?」  早田早紀は澤井雄二の断固として帰らなさげな素振…

塩かげん
1か月前
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【短編小説】最初から、好きだったふたり

「吉野くんのことは嫌いじゃないけど、恋人っていうか付き合うっていうのは、なんというか」 …

塩かげん
1か月前
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【短編小説】埋める、悪党

 どうにもこうにもおっかねぇ。小学校の通学路にまた、ひび割れができていやがる。  独り言…

塩かげん
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【短編】隕石に、眠る

 不治の病って、ふじの病なのか、ふちの病なのか。どっちかなんて、まぁ今考えても仕方ない。…

塩かげん
3か月前
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【短編小説】夢見る家族

 六月八日(木)、午前十時  田辺健一はスマホの着信音で目覚めた。会社からだった。そのま…

塩かげん
3か月前
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俺を、昼に葬るな【後編】

 前回のおはなし↓  芳野はあれから何度か、タイムホールに突き落とされていた。もう四回目…

塩かげん
4か月前
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俺を、昼に葬るな【前編】

 俺の身体にはウイルス型の時限爆弾がセットされている。正確には一定時間が経つと、身体の中ウイルスが体外に放出される。どんなウイルスかはわからない。きっと俺の体内にカプセルみたいなものが埋め込まれていて、それが時間経過で溶けだすんだろう。あと、十一時間しかない。  ウイルスが外に放出されると同時に俺は死ぬんだ。まだ彼女もいないのに。  芳野淳は部活もせず勉強に明け暮れた。やっと大学生になったばかりの頃、身体の中に異物感があったので、整形外科で診てもらった。 「芳野さん、ご両親