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脂質異常症の食事運動療法のポイント(肥満症の合併例)

今回は、【やや太ってきた+脂質異常症】の方の食事・運動療法についてです。

~~~目標値~~~
体重や臍高部ウエスト周囲長の3%減を3~6か月の目標とする・
例えば70㎏の方は、3~6か月で約2㎏痩せればいいのです。

~~~根拠~~~
3%以上の体重減少で。高TG血症、低HDL血症が改善されます。
(TG;中性脂肪、HDL;善玉コレステロール)
肥満に起因する脂質異常症は減量開始により早期から改善することが見込まれます。


食事療法

肥満の解消は、総摂取量を適正化することが必要となります。
まず現状から250kcalを減じることが勧められています。
・LDL(悪玉コレステロール)を改善させる;飽和脂肪酸摂取量を減じて、不飽和脂肪酸摂取量を増やすことが有用
・TGを低下させる;糖質やアルコールを制限し、n-3系多価不飽和脂肪酸の摂取を増やす。


運動療法

継続的な身体活動や有酸素運動が動脈硬化予防や脂質代謝の改善に有効です。
運動により最もよく観察される、脂質異常改善効果はHDLの増加と言われています。運動の強度や頻度を増やすより、毎回の運動持続時間を長くすることが効率的です。


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