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自然体験がもたらすもの

年々感じてることがあります。それは季節の感覚が薄れてしまったことです。便利な社会がもたらしたものはいつでも、どこでも、なんでも手にすることができる社会です。

自然は清々しい、きれい、良いことに注目されがちですが、反面私たちの社会では自然災害による恐怖や無力も感じます。特に水の事故をニュースで目にすると、川や海は楽しい場所ではあるけれど危険と隣り合わせであると思い知らされます。危険を知ることが自然を理解する一歩です。

季節もそのうちの1つです。旬の物は季節を問うことなく、食べたり見たりできます。
もちろん、その時期、その時のものも多くありますが。

今の時期であればハロウィンの装飾物が店頭に並んでいます。しかし、終わればすぐにクリスマス用品が並び、お正月用品が並び…目まぐるしく時間が過ぎていきます。

自然体験もこのような状況下では機会が減少していると感じます。

これは実際に子どもたちとのやり取りで起きたことです。

ニワトリの鳴き声を聞いてもらいそれが何の鳴き声かを当てるクイズをしたところ、(ニワトリ)と答えられた4歳、5歳の子は数人でした。風や水の音は電車の音に聞こえたようです。ウグイスの鳴き声はもちろん聞いたことが無い子も多く、「イオンモールで聞いたことがある!」と元気に教えてくれました。恐らく、トイレの際の音だと思われます。

生活や遊びの中にこそ真の学びがあります。

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