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振る舞いの逆行は新たなフェーズの準備

春になったら、植物の形成意欲の講座をまた始めようと思う。
形成意欲という言葉は、生き物が、方向を持って変容して進んでいく形の作り方の中に一つの大きな目的があり、そのための意志、意欲が根本にあることを示したものだと理解している。

その講座では、一枚の葉が完成していく振る舞いと、一つの植物が完成していくときに作る葉の配列の変化を合わせてみる。すると、それらには共通する四つの活動がみられるのだが、それらが逆行していたりすることに気づく。

一つの葉が、芽として出て、伸びて広がる、それと逆の伸びて広がっている状態から、細く、小さくなっていく様が全配列にはみてとれるのだ。

そんな観察をしながら、人が年を重ねることを思ってみた。

成長して、いきいきと仕事なり遊びなり夢中に動いて、そして実り、、確かに小さくなっていく。

その変容があってからこそ、めざす、次の世代づくり、花を咲かせて実をつけ、最大の拡張である種まきに繋がるのだ。

それと同時に、この世では見えていない新しい世界では、新しい次のフェーズがむくむくと動き始めている様子が想像できる。
この世でのエネルギーが小さくなる分、新しい世でのエネルギーが膨らみはじめている。
そんな様子が浮かんできた。

終わりは始まり。もうすぐ立春。

太陽と一緒の時間が日毎に増え、春本番を迎えて、やがて太陽がさんさんと照る夏、そして秋から冬へと確かに凝縮していく、一年の流れもおんなじ。

植物の移り、季節の移り、人の移り。
小さくなりながら、どう凝縮していくか、そういうことはとても大事と思ったりする。

研ぎ澄まされた、シンプルな、しっかりした凝縮がいい。そうしたら、新たなフェーズは、確かな小さな粒から、むくむく育ち、生の百態を繰り広げながら、新たな最大の拡張に向かっていく。

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