牛乳

この私が買っちゃったんだよ、ビール。カゴの中に半額のお惣菜と、いつも飲んでる牛乳と、 朝食用のパンと、ビール。

最後にビールを飲んだのはいつかしら。父と半分こしたけど、結局それも飲みきれず殆どあげちゃったあの日だわ。ちゃんちゃんこ着てる日にビールなんて飲むから飲めなかったんだわ、多分。頭の中でゴタゴタ御託を並べてみる。ほろよいのホワイトサワーに手を伸ばしかける。でも、今日はビール。見つけちゃったから、ビール。

先生がね、言ってたの。「美味しいから飲んでみて」って。その時は、ふーんって思っただけだった。でも、見つけちゃったんだよね。あのビール。美味しいらしいんだよね、このビール。飲んでみてなんて言うからさぁ、手に取るビール。

おつまみちゃんと用意して、「さてビール」

プシュ、しゅわ〜。トポポポ…

コップが金色に輝く。上の雲は今日は薄めみたい。ゴクッと一口飲むビール。「美味しいから飲んでみて」って声がぐるぐる回る。

うげぇって思わず舌を出す。やっぱ好きじゃないです、ビール。美味しくないよ、先生。味覚もお揃いじゃないね、先生。ビールより君が好きだよ、牛乳。美味しかったって言いたかったな、ビール。


オススメされたので、まんまとビールを購入しました。え〜!!!!!!!!私意外とかわいいとこあんじゃ〜ん!!!!!!!!!まぁ、美味しく飲むことはできませんでした。優しい友人たちが「段階を踏むことの大切さ」を教えてくれたので、肝に銘じ再チャレンジしていきたい所存です。詩もどきに書いてみたけど、難しいですね。梅雨入りして、ビールが美味しくなる季節は目前ですね。梅雨の間に子供舌をどうにかしたいものです。

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