猫がコタツで丸くなるような幸福論

暖かい布団にくるまって、何もせず、ただ本を読む時間が、きっと私の幸福です。そして、この行為に時間を見出していないことが、何より幸福な気がしています。
何も生み出さないし、何もしていないけれど、とろとろと溶けてしまいそうなこの瞬間をきっと幸福と呼ぶんだと思う。わからないけど。このまま死ぬのはまだ早いけれど、この瞬間に死んだら、最後は本を読んでいたことになるわけです。いいなぁ、それ。私っぽい。非常に私らしい。〇〇らしいとか〇〇っぽいとか、そういう言葉は好きではないですけれど、でも非常にそういう感じ。今眠るように死ぬなら、納得できる。そっかぁ、とおもえるから、きっと幸せなんでしょう。幸福の形を見たことがないので、私は幸福を知りませんが、たった今、この瞬間、不幸ではないことは確かだと思ったり。

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