カメノテにハマった山口県萩市
今から十数年前、出張の途中半日だけ寄り道をして山口県の東萩駅へ降り立った。駅前の貸自転車屋でママチャリをレンタルし、港の風情ある歴史的城下町をふらふらと散策してまわった。
ここに来るまでなかなか長い移動距離があり昼過ぎになってしまっていたので立ち寄るべき幕末明治の遺産を全て見ることができなかったんだけど、田町商店街で萩焼の珈琲カップを買った後、この土地の物を食べなくてはという義務感だけは強く夕方にこの辺りの居酒屋に立ち寄ってみた。
ここで出会ってしまったのが「カメノテ」!
※亀さんのお手々ではありません。
カメノテって全国の何割くらいの人が知っているのだろうか。
私調べでは半数以下だ。
カメノテというのは、フジツボのように海の岩場に固着している甲殻類の一種。カタチが思いっきり「亀の手」に見えるから「カメノテ」。
「カメノテ」って書いてあって初めてこれ見たら亀さんの手かと思っちゃうよ。
殻がスポっと取れるので、その中から出てくる小さな貝の身のようなものをチュッと吸って食べる。なんとも、磯の味である。ただただ口の中に磯の香りが満ちていく。
私は大大大好きなんだけど、今まで私のススメで食べさせて共感してくれた人はゼロに近い(笑)
日本酒にこの磯の味が最高に旨く感じるんだけどなあ。
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