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頭の良い人ほど、やさしい言葉を使う。頭の悪い人ほど、難しい言葉や横文字を使う

先日、クーラーをつけようとしたら、
赤い警告ランプがついて、
まったく冷えなかったので
業者の方に点検してもらいました。
そしたら、警告ランプを見ただけで
『これは、室外機の故障です。
修理は無理ですね』
と言われました。

業者の方が帰ったあと、
『本当か?』と思って、
室外機を空けて、中身を確認。

いくつかの部品が破損
している事が分かりました。
構造などを見て、
同じ部品がなくても、
結局、同じ動きが出来れば
問題なく動くはずと、
ダイソーに売っているモノを
いくつか組み合わせて
代用の部品を自分で作って
固定してみました。

そしたら、がっちりはまって、
完全に復活。そのクーラーは
今も何の問題もなく動いています。

何かあった時は
専門家にお願いするように
していますが、
専門家の方が言うことを
100%鵜呑みにする事は
絶対にしないようにしています。

僕は専門家の方の話を
50%信じていますが、
50%は疑っています。

専門家と呼ばれる人や
特定の業界に長くいる人は
固定概念の塊であることを
知っているからです。

だからこそ、
クライアントの方にはいつも、
『僕が言う事を100%、
鵜呑みにしないでくださいね』
とお伝えしています。

プロデュースの仕事を長くやっていると、
知識や経験やスキルなどが
当然のように積み重なっていきます。
実績や成功事例も増えていく。

そうすると、だんだん、
勘違いし始めてくるんですよ。

『自分が言っている事や
思っている事が正しい』

『自分の言うことを
聞いていれば間違いない』


僕も実際、そうでした。
自分の方が知識も経験も
実績もあるんだから、
自分の言うことが正しいに
決まっている。
そう思っていた時期がありました。

でも、それは、
単なる勘違いでした。
とんでもない思い上がりでした。

専門知識や経験や実績を
積み上げていけばいくほど、
手に入るものが増えていく反面、
過去の経験や実績などが
邪魔をして失っていくモノも
たくさんあります。
知識を得ることによって
知識が無いときの状況や
知識のない人の
気持ちなどがわからなくなる。
知識のない人にも
平気で専門用語を使いはじめる。

個人的な感覚で言うと、
頭の良い人ほど、
素人や業界外の人に説明する際、
難しい言葉や専門用語を
一切、使わずに
やさしく説明してくれる。
頭の悪い人ほど専門用語や
横文字をやたらと使いたがる。
それは相手のことを
何も考えていないという証拠でもあるので、
僕の中ではどうしても、
頭が悪い人という評価になってしまう。

そもそも、頭が良くないと
やさしい言葉に変換する事は出来ない。


『リスケありがとうございます。
本日のアジェンダは
インピーダンスについてです。
終了後にエスカレお願いします。
あと、MSDSも必要ですね。
これからはOJTでいきましょう』



専門家同士や確実に
言葉を知っている人に
対してなら問題ないですが、
素人の方や言葉を知らない人に
対して、こんな話をしたら
一発で嫌われます。
頭が悪い人だと思われて終わりです。

僕が過去お会いしてきた、
いろんな業界の重鎮と
呼ばれる方々は同じような
言葉を発していることに
気づきました。

すごい人であればあるほど、
こう言うんですよ。

『僕は何も知らない』

本当に優秀なメンターは
『こうしなさい』
とはあまり言わない。

本当に頭の良い人は
賢いふりをするのではなくて、
知らないふりをする。

当時、万人の中で最も賢いと
いわれていたソクラテスは、
『自分が無知であることを
知っていることが、
周りの人よりも
優れているところである』

そう言って、
この言葉を残しました。
『無知の知』

世の中は不確実で常に変動している。
正解や最適なやり方なども
時代によって変わり続ける。
人や場面によって的確な答えも変わる。
優秀な人たちはその事を良く知っていて、
もっと良い方法はないかと
常に模索し続けているし、
自分の中の常識や正義や
正解を常に疑い続けている。

だからこそ、優秀な人ほど、
自分の言葉を鵜呑みに
しないようにはっきりと釘を刺す。

僕もそれを真似して、
はっきりと釘を刺しています。

僕が日々書く文章も
100%鵜吞みにせずに、
常に疑いながら読んでくださいね。

そこはしっかりと
釘を刺しておきたいと思います。

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