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結局、親が出来る事はただ一つ『子どもの成長を邪魔しないこと』


うちの子を試合に出さないと
監督にクレームを言ってくる
部活の親がいると聞いて
びっくりしました。



僕も学生時代はずっと部活を
やっていたので分かります。


試合は出ている時よりも
出れなくなった時の方が
はるかに学ぶことが多く、
その人を大きく
成長させてくれるものです。


補欠だった子ほど、
社会に出てから成功していることが
多かったりします(笑)


自分よりも上手い人があらわれた、
怪我をしてしまった。
試合に出れない、出れなくなった
理由は様々。


小さな挫折は若ければ若いほど、
たくさん、やっておいた方がいい。

『そう思いません?』

あまりに順風満帆にいき過ぎると
突然、ちょっと上手くいかなくなった
だけで心が折れてしまって
年齢が高くなればなるほど、
立ち直れないことになり兼ねない。



そう考えたら
部活で試合に出れない経験は
なんて尊いことなのかと思えてくる。



その経験が人生の中の
あらゆる場面でその子を
救うことに繋がっていく。



『置かれた環境で
  どうするか考える』

それが本当の
勉強なんじゃないですかね。


以前、怪我をして試合に
出られなくなった
中学生の女の子がいました。

ふてくされて、落ち込んで
もう、練習に来ないかもしれないと
思っていました。

ところが、翌日から
一番、早く体育館に来て、
みんなの飲み物の準備をしている。
その姿を見て、
思わず涙したことがあります。


大人なら、
その子の未来は明るいと
瞬間的に感じるはずです。


試合に出ることよりも
はるかに大きな価値がある。

エリートと呼ば続けた人ほど、
挫折に弱くて心がもろかったりします。

『部活』という狭い視野で
考えるとどうしても目先の事で
一喜一憂してしまう。


人生全体で考えると
たんに子どもの成長の
チャンスを
奪っているだけに過ぎない。


親が文句言ったことによって、
試合に出ている子どもの
身になってみたら、どんな風に
まわりから見られて
どんな感情になるかを
想像した方がいい。


もちろん、理不尽な選手の
選考があれば意見として
言うべきケースもあると思います。

それもすごく大事なこと。

でも、社会に出たら、
そんな、理不尽なこと、
日常茶飯事。

『努力は簡単に人を裏切ります』

努力は報われることもあるけれど、
そうじゃない事の方が圧倒的に多い。
ある程度、年齢を重ねれば
誰もが当たり前に知っていること。


でもその『努力』が無駄に
なることは絶対になくて、
忘れた頃に予想もして
いなかった場所で
自分の身を守ったり、
何かのきっかけをくれたりして
突然、光輝き出すもの。


本当の強さというのは、

『世の中、思い通りには
 いかない事を知ること』

そう思っています。



自分の思い通りにいかないからといって、
すぐに気分をがいしたり、
怒ってしまう事こそが一番の弱さ。

幼稚園児と同じです。


それは何をするにも
確実に足かせになってしまう。

『人生、すべて思い通り』
という人には
会ったことがないけれど、

『思い通りにいかない人生』を
楽しんでいる人はいっぱい知っている。



『逆境は必ずやってくる、
  そして必ず去っていく』



それを知るのも強さ。

 

突然、停電になった時に
『ちょうどいい!
 みんなでキャンドルパーティをしよう』


と言えるくらいの
心の柔軟性を持っていたいものです。



心は『柔軟性』こそが
本当の強さなんじゃないですかね。


プロスポーツ選手でも
戦力外になって、
事業をはじめたら、
その世界でスポーツ以上に
大活躍することだってあります。


部活って、人生で必要な
あらゆることを学べる凄い場所。


視野をひろくすると
見えてくる景色が
大きく変わるはずです。


個人的には
そんな成長するチャンスを
子どもから奪っては
いけないと思うんですけどね。


結局、親が出来ることは
ただ、ひとつ。


『子どもの成長を
 邪魔しないこと』


なんじゃないですかね。

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