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ご当地マグネット集めの猛者

自分の集めたご当地マグネットは現在約500個。1回の旅行で40個以上購入したこともあったりとか、我ながら「突き進んでる…」と思うこともありますが、実は全然そんなことはありません。全世界共通の趣味であるご当地マグネット集め、上には上がいます。
ライバルと言うのはおこがましいレベルのすごい人。猛者。勝手に紹介します。


ガーディアン(The Guardian)というイギリスの新聞サイトに、
「なぜ私たちはみな安っぽいお土産冷蔵庫マグネットが好きなのか」
なる、Amelia Taitというライターさんの記事があります。(2022/8/30掲載)

この記事に登場する、ロイドさんというマグネット収集家の方の話を紹介します。なお原文は英語ですがブラウザの翻訳機能で日本語化しています。以下は、太文字が引用文翻訳で、細字は自分の文章です。

1987年、(中略)同僚の家に夕食に招待されました。そこで見たものが彼の人生を変えました。

冷蔵庫にご当地マグネットが貼り並べてあり、それを見たのが始まりだったとのことです。きっかけはみんな同じようなもの。

彼はオーストラリアを旅行しながらマグネットを集めることにした。最初に買ったのはシドニーのオペラハウスだった。「そしてその年の終わりには、200個のマグネットを持って帰った」

分かる。分かり過ぎる。1年間だけ居住したオーストラリアで200個のマグネットを買ってしまった気持ち。それな。わかるー。わかりみー。

現在70歳のロイドは、カーディフの自宅の壁を5,550個以上のマグネットで飾っている。(中略)「マグネットは楽しい休日や、私が出会った人、あるいは私に出会った誰かを思い出させてくれるんです」と、117カ国を訪れたロイドは言う。

5,550個以上。117カ国。え。

35年間で5,550個だと、計算上1年で150個以上。記事掲載から約2年が経過しており、そろそろ6,000個を迎えるころだろうと推測されます。自分のコレクションの10倍を大きく超えています。それらを全て飾っている。
”楽しい休日や出会った人を思い出させてくれる”という点、激しく共感します。

毎日マグネットの前を通りかかると、「イベントやドライブ旅行、訪問した人々などの思い出がよみがえる」のです。

でも、なぜマグネットなのでしょうか?

「統一感が好きです」とロイドは言い、自分のマグネットを「ミニチュアの芸術作品」と表現しています。

ご当地マグネットは思い出を蘇らせるもの。そして芸術作品だという捉え方も、自分とまったく同じです。

彼の廊下、ダイニングルーム、キッチンはすべて鋼板で覆われており、コレクションを展示できます。

トイレどころか、この方は自宅の廊下、ダイニングルーム、キッチンをすべて鋼板で覆っているとのことです。しかしながら、”たったそれだけのこと”で5,550個ものコレクションを飾ることが可能になるのです。引用した元記事にはその一部の様子を写した写真も掲載されています。

「とても視覚的です。私は美術とデザインの教師だったので、そのアートとデザインが大好きです。場所を取るのは分かっていますが、壁に平らに貼るので奥行きを取りません。」

そうです。奥行きを取らないのです。せっかく集めたのに、家のどこかに後生大事にしまい込んでしまうのではなく、集めたもののすべてを日常の生活空間に展示できる。ご当地マグネットはその観点でもすばらしいコレクションアイテムなのです。
きっとこのロイドさんも、初めに冷蔵庫が限界を迎え、壁面の鉄板施工へと踏み切ったんだろうと推測します。

自分がトイレに鉄板施工した記事はこちらです。

 最後にこの方のお言葉。

自分自身を「収集狂」と呼んでいる。

自分はまだまだです。がんばろう。



なお、ご当地マグネットと呼んでいるものは、英語圏では souvenir magnet, fridge magnetなどと呼ばれており、Google画像検索するとコレクション画像や販売店のサイトが山ほど出てきます。

世界は広いらしい。