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キッチンにマグネット貼る場所がないならトイレに貼ればいいじゃない

マリー・アントワネット的な記事タイトル。

自分がご当地マグネットと呼んでいるものは、一般的には貼る場所が冷蔵庫なので、冷蔵庫マグネットの一種とも言えます。しかし必ず冷蔵庫に貼るわけではない。冷蔵庫にも限界があります。

自分はかつて限界を迎えました。
大抵の人は迎えないと思います。
標準的な家庭用冷蔵庫1台あたり、100〜150個が上限でしょうか。

かつて冷蔵庫に貼っていた
マグネットコレクション

キッチン周りには、冷蔵庫以外にもレンジフードや壁掛け式ホワイトボードなど、マグネットが付くスペースがあり、増え続ける数に対応してきました。しかし、300個を迎えた頃また限界に。

そして今の状態が、こうです。

ご当地マグネットミュージアム(別名トイレ)

トイレの壁をマグネットスペース化しました。800個くらいまで受け入れ可能な見込みです。
狂気と言われることもありますが、冷蔵庫マグネットのために冷蔵庫を2台、3台と買い足すよりは現実的なソリューションです。
なお家族の理解は不可欠です。

もちろんトイレの壁は金属ではないので、鉄板を施工する必要がありますが、割と簡単です。以下ご参考までにその方法をご紹介。

ホワイトボードパネル

そこそこ大きなホームセンターでは、プロユースのホワイトボードパネルが売られています。よく文房具店や家具雑貨店で売っているような枠付き吊り下げ式ホワイトボードの、「鉄板部分だけ」みたいなノリで。

ホワイトボードパネル

上の写真は20✕30cm、10✕20cmの2サイズですが、メインに使っているのは40✕90cmの特大サイズで、半端に残る壁面に中小サイズを使いました。ざっくりですが。
厚みは0.5mmはほしい。あまり薄い鉄板だと着磁力が不足するので。買いに行くとき、ご当地マグネットを持っていって、実際に付くかどうか確かめるのがよいと思います。
なお、なかなかネットでは売られていません。ぶつけたりして一度でも歪むと、薄い鉄板だけに完全な平滑面に戻らず、配送トラブルになるのを避けるためだと考えられます。自分は店舗で購入して慎重に持ち帰りました。

これを、両面テープで壁紙に直接貼り並べていきます。

両面テープ

この両面テープもプロが使う物。壁紙と鉄板の粘着力が充分でかつ剥がし跡が残らないのが理想ですが、最適な製品かは不明。今のところ剥がれてこないし、1日貼って剥がしてみたらきれいに剥がせたのを確認している程度です。10年後どうなるかは保証の限りではありません。

この両面テープを、ホワイトボードパネルの裏側に5〜7cm間隔で貼ります。

ホワイトボードパネルの裏面に両面テープ

大パネルの場合は、壁紙の方に両面テープを先に貼る方がやりやすいかもしれません。

施工部分はこちらです。

ホワイトボードパネルを貼る壁紙面
ホワイトボードパネルを貼られた壁紙面

施工済みホワイトボードとの境目や、壁の端との隙間が気になるかもしれませんが、いずれマグネットで埋め尽くすので気にしません。

ホワイトボードパネル化壁にマグネット

かくして、ご当地マグネットの増加に対応できるスペースがまた拡がりました。さすがにここまで総額3万円くらいは掛かっちゃったかも。

ご当地マグネットミュージアム(別名トイレ)

衛生面は微妙に気になりますが、24時間換気だし、手を洗わず触ることは無いし、まあ念のためあまり低い位置には貼らない方がいいかなと。

ところでご当地マグネットには、磁石が弱く、自重にすら耐えられずにズリ落ちてしまう物もあります。そういう時は、こちらの記事でもご紹介した、百均の強力磁石とゼリー接着剤で、マグネットの方を強化すると効果的です。


こうしてご当地マグネットミュージアムと化したプライベートルーム(別名トイレ)。座る度にしげしげ鑑賞してしまって利用時間が延びるのが、難点といえば難点。

以上です。



(補足)タイトルと冒頭で触れたマリー・アントワネットの件。元ネタは、貧困でパンが買えず暴動を起こした民衆を見たマリー・アントワネットが「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」と言ったとされる話。
ただし、現在これは作り話であり、実際のマリー・アントワネットは家族への手紙の中で、「不幸せな暮らしをしながら私たちに尽くす人々をみたならば、幸せのためにこれまで以上に身を粉にして働くのが私たちのつとめだということはごくごく当然のことです」としたためており、高貴ではあったものの傲慢で無知な人物ではなかったそうです。名誉のため。