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葛飾北斎「富嶽三十六景」マグネット
1831-34年(天保2年~5年)に版行された、浮世絵師葛飾北斎による富士図版画集「富嶽三十六景」。三十六景だけれど全46図になったのは、売れ行き好調のためだと当時出版元から説明されています。北斎はその後「富嶽百景」も出しますが、こちらは全102図。
次から次へと掘りたくなっちゃったんでしょうね。わかります。
富嶽三十六景全46図は、canonのサイトで全て閲覧することができます。
その中でも、突出して有名なのは「神奈川沖浪裏」と「凱風快晴」の2点であることはいうまでもありません。
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両方とも、数多くの作品や製品に二次利用されています。外国人観光客が好む、マグネットも例外ではありません。以下で各種北斎マグネットをご紹介です。
![](https://assets.st-note.com/img/1720768257525-Szoo7khAPH.jpg?width=1200)
別の記事でも言及しましたが、そもそもオリジナルは版画なので平面です。しかしマグネット制作業界は、立体化に力を注ぎます。もちろん世の中では平面マグネットも多いのですが、これは完全に原作を超えた創作造形です。
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以下も、いくつか立体化された北斎。
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日本各地名所のオムニバスマグネットですが、左下の北斎は小さくても立体的。
次、赤い富士山を描いた凱風快晴に移る前に、こんなマグネットを紹介。
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表:神奈川沖浪裏入 / 裏:凱風快晴
まさに代表作はこの2枚であると示すようなリバーシブルマグネットです。お得なようで結局飾るときはどっちか一面。普段あまり平面マグネットは買わないのですが、これは興味を惹かれて購入しました。
ということで凱風快晴に移ります。
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これもオリジナルの平面版画に対し、かなり立体感が強調されています。
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北斎もきっと喜んでいることでしょう。
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タイルにプリントされた、北斎の凱風快晴ですが、かなりトリミングされて頂上付近だけになっています。
マグネット界隈は自由奔放です。
(おまけ)
神奈川沖波裏と凱風快晴を使いがちな日本。それは日本国政府とて例外ではありません。
現在のパスポートの中ぺージには、神奈川沖波裏や凱風快晴がうっすらと。
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そして、2024年7月、
![](https://assets.st-note.com/img/1720770789626-hmWQMIqPkg.png)
新千円札の表は北里柴三郎ですが、裏はとうとう北斎の富士山になりましたとさ。