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思考整理用のメモ。主領域はSAP/ロジスティクス/色々つまみ食いのざっくりした人。

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最近の記事

コンピューターの歴史

ふと見かけたyoutubeの読み物。コンピューターの歴史を計算の歴史という観点で紐解く内容。記憶の裏打ちのため、整理してみます。ぜひ本編をご覧ください。 コンピューターの歴史を計算の歴史という観点で紐解く。現実を表現する数字、繰り返し処理を行うプログラム、入力変換を行うデータ処理、計算を行う電子回路といったコンピューター構成要素の歴史。 数字:アラビア数字 15世紀イタリア、香辛料貿易の大量な記録要求に対して、簡易に多様な実態を表現できるアラビア数字が活用されました。

    • 在庫品目と消費品目の違い

      SAPにおける購買発注の調達品目は2つの種類に大別できます。この2種類の違い、在庫品目と消費品目の違いについて整理します。 在庫品目は在庫管理を行う品目で、品目マスタを必要とします。対して消費品目は、直接消費を目的に在庫管理を行わないため、品目マスタが不要で、代わりに会計上の勘定設定カテゴリを必要とします。 在庫品目 在庫保管をする品目です。品目マスタレコードの情報を参照して、在庫移動、勘定転記を行います。在庫の入庫などで金額、数量が変化した場合、自動で品目マスタが表示す

      • 在庫品目評価

        在庫移動の際、どの勘定科目に転記を行うか品目評価を行います。SAPにおける品目評価を解説します。 在庫移動において、在庫品目が会社やプラントを跨ぐ際、会計上の扱いを変えなくてはなりません。そのため、実在庫の移動を入出庫伝票が、会計上の勘定転記を会計伝票が、その変化を記録します。 一般的な調達プロセスにおいて在庫評価は2つのプロセスで構成されています。品目入庫時の品目評価、請求書照合時の評価更新です。 標準原価計算(原価管理S) 品目入庫時には、入庫数量*品目マスタレコー

        • アクノレッジメントによる人の動かし方

          どうすれば人は動くのか、アクノレッジメント(存在承認)の観点から人の動かし方について思考を整理してみる。 前提条件として、他人から言われて説得された行動より、相手に選択肢を発見させ決めさせた方が、行動が強化され結果的に目的を早く達成するという考えがあります。 しかし、自己説得による設定された目的に対して、適宜目的に到達するための「エネルギー」が供給され続ける必要があり、コーチングにおいてこのエネルギー供給をアクノレッジメントと言います。 アクノレッジメントの例として、あ

        コンピューターの歴史

        マガジン

        • 読書
          8本
        • はじめに
          1本
        • SAP
          8本

        記事

          調達マスタデータ

          調達業務をSAPでモデリングした際、誰が、何を、どう実行する、の何をに当たる部分。繰り返し使用するデータ(複数形:マスタレコード)のこと。 調達プロセスにおいて使用するマスタレコードは、ビジネスパートナー(仕入先マスタレコード)、品目マスタレコード、購買情報レコード。 ビジネスパートナー レコード ビジネスパートナーレコードとは、調達に関わる外部関係者の定義のこと。BPカテゴリによる法人個人の分類分け、BPロールによる役割や格納情報の定義を行う。 品目マスタレコード 品

          調達マスタデータ

          一般的な調達プロセス

          SAPにおける一般的な調達プロセスについて解説する。購買発注、入庫、請求書受領。実はこれだけ。業務プロセスに関して、これがひとつの流派(型)であり、世界のベストプラクティスを研究した結果の型である。 購買発注、入庫、請求書受領と続いていくプロセスにおいて、購買発注する品目データは、発注の記録として購買発注ドキュメントに登録される。 入庫時には、ベンダーから供給された部品の量や金額としての情報を持つ納品書と購買記録である購買発注ドキュメントを比較して合致していれば、記録どお

          一般的な調達プロセス

          調達活動における組織構造

          調達業務をSAPでモデリングした際、誰が、何を、どう実行する、の誰がに当たる部分。SAPの調達業務における組織構造の他、会社、工場、保管場所などの実行プレイヤーを解説する。 調達活動に関わる組織構造は大きく5つ。企業構造を定義するクライアント、会社コード、プラント、保管場所。そして購買における責任を担う購買組織/購買グループです。 クライアント: Client 最上位概念。次に紹介する会社コードが個々の会社であれば、企業グループ・ホールディングと言ったイメージ。グループで

          調達活動における組織構造

          リエンジニアリングを行う組織

          業務改善の聖書「リエンジニアリング革命」第6章、誰がリエンジニアリングをするかを思考整理用にまとめてみる。 リエンジニアリングを実行する際の組織は役割に応じて主に3つ。オーナー、リーダー、チームである。その他に補佐的役割としてステアリングコミュニティ、リエンジニアリングツアーがある。 オーナーはインフラであり、リーダーやチームの活動を促進する環境を提供して見届ける。リーダーはモチベーターであり動機付け活動を行う。チームはリーダーの元でアイデアを出し計画して実行を担うが、チ

          リエンジニアリングを行う組織

          ロジスティクスから見た一律給付

          コロナによる一律現金給付に対して、ロジスティクスの視点で考察しているコメントがNewsPicksにありました。個人的に覚えておきたい事例であったので備忘録として整理してみます。 ロジスティクスの部分での考察内容としては、現金給付するにしても事務費用(人的、金銭的)が膨れ上がってしまい現実的でないとのこと。印刷費、郵送費、振込手数料の金銭的な部分に加えて、振込先情報や書類でやりとりを行う事務コスト、窓口相談による応対コストもあり、通常業務と並行して行える分量ではないこと。

          ロジスティクスから見た一律給付

          外部調達プロセス

          SAPでモデル化された一般的な外部調達プロセスについて解説します。 実際の企業による調達プロセスは様々であるが、SAPが世界の有名な企業を調査してベストプラクティスとしてモデル化した調達プロセスが以下。外部調達、在庫転送、外注、仕入先受託品がある。S4500_02 外部調達 調達業務は、購買発注、在庫管理、請求書照合で構成されている。 部品を購買、入庫から在庫管理をして、支払を行う業務である。 読んで字の通り。 この一般的な外部調達プロセスの他に、在庫転送オーダー、外注

          外部調達プロセス

          SAP FioriのUI

          SAP Fioriとは何かを解説します。内容はS4500の第1章に該当します。 ひとことで言えば、SAP Fioriとは多様なユーザーの使用を想定したUIです。 従来ITはエキスパートユーザーのみの使用でしたが、全てのユーザーがITのメリットを享受するため、シンプルでブラウザベース、マルチデバイス対応になりました。 加えてロールベース、タスクベースとなり、ユーザーの役割や業務に応じてアプリを表示させるなど、業務をする人に合わせたデザインとなっています。

          SAP FioriのUI

          OLTPとOLAP

          SAP S/4 HANAで強化された機能であるOLTPとOLAPについて データベースの用途を業務系と分析系の2種類に分類する。 OLTPとはOnline Transaction Processingでトランザクション(=業務系処理) OLAPとはOnline Analytical Processingでアナラシス(=分析系処理) 用途によってデータベースは上記のどちらかに最適化される。トランザクション 用途のオラクルデータベースや分析用途のGoogle BigQuery

          投稿方針

          思考の整理用です。主に読書の内容を取り出しやすい形で整理して投稿します。本人は視覚優位の人なので文章を長くは書けません。ざっくりとした文章となります。記事の数を揃え体裁を整えた上で、他人に見せられるような内容へと洗練化させていく予定です。

          投稿方針

          リエンジニアリングと情報技術の役割

          業務改善の聖書「リエンジニアリング革命」の中盤、第5章の情報技術の役割について、まとめて思考の整理を行う。 ビジネスリエンジニアリングは、抜本的というキーワードがあるように、漸次的な改善ではなく飛躍的な進歩を志向する。このビジネスリエンジニアリングについて情報技術の役割は、既存の破るべきルールを見つけ、ルールを破ることで得られる利益を検討することにある。 情報技術の進歩において、現在ある問題からは抜本的な解決策が演繹的に生まれない。解決策から解決できる問題を探していく帰納

          リエンジニアリングと情報技術の役割

          リエンジニアリングの定義

          業務系改善の聖書「リエンジニアリング革命」を読むにあたって、リエンジニアリングとは何かを整理する。 リエンジニアリングとは、業務改善に即してざっくり言えば、今の環境に合わせた業務を行うこと。正確な定義としては、コスト、品質、サービス、スピードのような重大で現代的なパフォーマンス基準を劇的に改善するために、ビジネスプロセスを根本的に考え直して、抜本的にデザインし直すこと。キーワードとして、根本的、抜本的、劇的、プロセスを含みます。 根本的とは、なぜを問うこと。そもそもなぜこ

          リエンジニアリングの定義

          諸国民の富

          ビジネスコンサルタントのはしりと言われるアダムスミス「諸国民の富」の内容は、現代の様々な書籍で冒頭にかかれる事が多く、何かと前提知識となるため簡単に整理してみようと思う。 スミスは工場を観察して、分業によって生産性が向上することを書き表した。これには3つの理由があると考察している。まず、分業によって個々の労働者のスキルが上がったこと。次に、作業移動によって失われる時間の節約されたこと。最後に、機械の発明によって時間短縮、省人化によって労働促進がされたことである。 覚えやす

          諸国民の富