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補助金事業はどこ向いて商売するの?という話

さて、昨日こんな記事をかいたんですね。


そのなかでね。こんなこと書きました。

助成金や補助金にたよらず(しばられず)、参加者のみなさんとガイドが純粋に楽しめるツアーを制作し、日本の魅力を内外に発信、インバウンドもふくめて日本のサイクルツーリズムをいっしょにたのしくもりあげていきませんか。

やっぱりね、公費なんだよね。税金。補助金や助成金の原資って。
だから官公庁の出すお題に対してしっかりと事業プラン作って申請して実績報告書も書いて。

・・なんだけど、まあだいたい「DX」とか「わーけーしょん」とかがテーマになっていて。

to CのサービスでDXするのって当たり前というか、やれ補助金やら事業ポートフォリオDX化やら言わんでも個人の裁量でさっさとやればそれでヨシ!なのではないかと思うんですよね。(わーけーしょんはもうどうでもいい)

誤解をおそれずにいえば、補助金使ったto Cサービス、内容が薄っぺらくてなんというかもう色々とダサいなと感じておる。

その補助金事業を告知するのに「DX」をあえて表明するダサさ。

補助金事業ってどうしたって官公庁の出すお題、補助金の出るテーマに寄せざるをえず、結果的に地域のマーケットとエンドユーザーのほう見ずらい状況にみずから追い込んでいると思うんですよね。

結果、その補助事業を推進すればするほど、当該地域には「無料でしかサービス消費しない層」しか訪れない。それだけならまだ救いはある。でも、その補助金事業を目にした本来目指す顧客「お金を支払う層」には、当該地域は貴重な休みを使ってまで訪れたいと思わせるような魅力的な地域には映らない(すくなくとも私には)。

これは、想像力を働かせればけっこうイメージできるかた多いのではないかと思います。

だってさ、ふだん忙しく働いて、楽しい週末にしたいなと。そこには、お金を消費するという行為自体にアドレナリンがでてくるというかさ。

買い物するときにすこし気分アガるのと一緒で、無料サービスだとアドレナリンでないし、安っぽさイメージがその地域に定着してしまうと思うんですよね。結果、そのサービス、地域はえらばれずほかにいく。

一事業者がなにやら実績つくりと思ってやるその補助金事業がそのような顧客層しか呼べない実態があるのなら、その地域で事業を営む事業者たちにとって、これほど迷惑なことはないわけです。

そればかりではなく、他の地域の同業種事業者にも少なくともよい影響はないだろうと感じています。結果、補助金使った事業をくりかえし、その事業と地域は衰退していく。

補助金事業はそんな麻薬みたいなもんだと思うよね。お金払っていただく顧客層の発掘ではなく、ちがうほう。目線が補助金ゲットのあさっての方向むいてんのよな。

そんなエラそうなこという私も()一度だけ補助金事業申請してひととおり実施したことあるからこそ、よく分かるんです。一事業者が補助金事業にハマる構図が。

まず、官公庁の「補助金お題」のなかから、自分の事業分野でテーマに合いそうな内容をえらび、お題に合うようカスタマイズに思考をめぐらせる。

テーマがかたまったら申請書に沿って必要となる機器(複数業者から見積をとるなど)、広告宣伝費、旅費、その他もろもろ明細を作成し、様式に沿って申請提出。

申請通ってから必要なもの購入。集客は手っ取り早く「無料」として実績をひとまず、つくる。(有料でやっている事業者さんもいるとは思う)

それから実施報告書いて、しかるべき窓口に資料を提出して、はじめて代金が振り込まれる。

なんかね、いろいろと逆なんだとおもう。


これね、わたくしやっていてね。正直苦しかったですよ。「おれは無料で顧客にサービス提供する目的で突っ走って何やっとんねん」、と。

もちろん、短期的に見ればそこでいただいたご縁もあり、お題に沿った経験値はそれなりにつめた。

それでも。いわゆる、自身のやりたい方向、顧客の求めているであろう方向、業界のあるべき方向には進めず、官公庁のお題に沿って補助金つかってサービス提供している事実があるわけです。

その補助金事業にきてくれたその人物は、以降の新規企画やサービスにお金払ってきてくれるわけがない。払ってくれるとしても集客ハードルがものすごく、あがる。

まあ、わたくしはそんな感覚、感想でした。だからね、もう補助金事業はやらぬときめたわけです。

過去にこんな記事書いたけど、参考にまでに。


このあたりのことはね、木下斉さんの記事にもよくでてくるテーマです。それだけハマるひとが多いんだろうな。地域で事業やってると。こちらもいくつか参考までにはっておきますね。(補助金の麻薬症状画像の記事があったと思うんですが、探せなかった。あれ貼りたかったんだけどな。笑)


そんなわけで、補助金事業にたよらないつながり、つくっています。再掲ね。よかったらどうぞ。

今日はそんなとこです。

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湘南・鵠沼海岸エリア拠点のサイクリングツアーとクラブ運営を中心に「自転車旅」で人生を豊かにするきっかけづくり。フリーランス・サイクリングガイドのリアルな日常を不定期に更新。海外自転車旅の経験から俯瞰したとき、課題も多く感じます。元医療IT分野の経験から浮かぶアイディアもシェア。「個人でサイクリングガイド事業運営を目指す方」のヒントになるようなら、嬉しいです。

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