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わが為すこと、我、知る(Ⅴ)

筆者‐大芝太郎(2006年~志信会公式サイトに連載)】

「生きろ!」~志信会創設の根底にあるもの~ 続編

>>>前号より続く

9.小沢氏来る

 満面の笑顔とともに入場された小沢代議士は、包容力で場内を暖かな雰囲気に包み込んでしまいました。2004 年 10 月 16 日、志信会は、ボードメンバーミーティングの席上、小沢一郎代議士をゲストスピーカーとしてお迎えしました。
小沢代議士は、入場とともにぼくたちの輪の中に飛び込み、ボードメンバーや執行部各位との固い握手、そして、そのまま壇上に向かい演説を始められました。
小沢代議士のあまりに衝撃的な登場と、エレガントな流れに、ぼくは現実感がないまま、しばらく呆然としていました。

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-写真- 小沢一郎氏、宝塚に来る(2004年10月)

 小沢代議士は、志信会の設立経緯や設立趣旨を踏まえ、深い感謝の言葉から演説を始められました。
ぼくはその姿に理由も分からず、すごく感動してしまいました。
そして小沢代議士が「二大政党制が必要なんです。もう時間がありません。」と発せられた言葉に、身の引き締まる思いがしました。

「志信会に、そしてぼくたちひとりひとりに何ができるのか」
が問われているのだと思います。
この最初の出会いから会わせて三度、志信会は小沢代議士をお招きしています。
2 度目の小沢代議士招聘が叶ったのは、小沢代議士が「有志の会である志信会に 30 分だけでは申し訳ない。再会を期する旨、皆様にお伝えするように」と仰っていただいたからです。

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-写真- 小沢氏、再び志信会の会合に(2004年11月)

 そして、最初の招聘から 3 週間後に実現しました。このお話を聞いたとき、志信会のメンバーが感動に包まれたことは言うまでもありません。
そして 2 度目の会合は講演ではなく、小人数のテーブルに小沢代議士がお座り頂き、一人一人に声をかけていただくものでした。
歓談の最中も終始和やかな雰囲気で、笑いで満たされていました。 
そうする中でぼくたちの疑問にも一つ一つ本当に真摯に答えていただき、「志を高く持ちそれに向かって日々誠実に生きていれば必ずその思いは通ずる」という自らの信念を語っていただきました。

 実際に会った小沢代議士の印象はメディアで報道されている“ヒール”のイメージとは似てもにつかないものです。
穏やかでありながら必死に“祈り”を捧げる純粋な少年のようで、ぼくは本当に美しいと思いました。

10.Works Entertainment


 志信会・ボードメンバーのお一人、前田徹也さんには、2004 年から志信会を支えていただいています。
前田さんは、人材紹介、人材派遣で有名な株式会社インテリジェンスを宇野氏 [( 株 )USEN 代表取締役 )]、鎌田氏 [( 株 ) インテリジェンス 代表取締役 ] 、島田氏 [( 株 )楽天球団代表取締役 ] とともに創業した方です。
前田さんはこのような輝かしいご経歴をお持ちでありながら、それを鼓舞することもなく、他人への尊敬の念を恒にもっていて、ぼくたちに、自らの悩みや喜びまで語っていただける魅力あふれる方です。

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-写真- 小沢氏と談笑する前田&大西コンビ

 前田さんはインテリジェンスを創業してからずっと仕事に生き、インテリジェンスを上場するまで走り続けましたが、体調を崩されインテリジェンスを去られました。
その時、「何のために仕事をしてきたのか?幸せになるために働き続け夢である上場も果たしたのに自分自身は幸せだったのか?」と自分に問いかけたそうです。
その後 5 年間その疑問を抱えたまま悩み続けたと言います。
そして、2005 年 にワークスエンターテイメントネットワークを主宰し、2006 年 1 月より株式会社ワークスエンターテイメントの代表取締役会長に就任されました。
前田さんは「この会社は、幸せを分かち合える社会を創るために設立しました。」と語ってくれました。

 この日本で毎年約 3 万人の自殺者がでます。その多くの理由が仕事の悩みだそうです。
前田さんは「仕事を心から楽しいものにすること、そして今日よりも明日がほんの少しでも良いものにしていくこと」をめざし、使命感に突き動かされてワークスエンターテイメントを設立されました。

 志信会と出会った当初、前田さんは「私は政治や政治家には何の期待もしていません」と仰っていましたが、後に「私は間違えていました。今は本物の政治家に国を託そうと思いますし、商人である私は、志信会を信じてできる限りのことをさせていただきます。」と語っておられます。
ぼくはその潔さ、人間としての大きさに心が震えました。

次号に続く>>>

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-写真- 映画撮影中の今井氏を激励に訪れた際の前田さん


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