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わが為すこと、我、知る(Ⅵ)

筆者‐大芝太郎(2006年~志信会公式サイトに連載)】

「生きろ!」~志信会創設の根底にあるもの~ 続編

>>>前号より続く

11.市民による日本一新

 日本一新とは、小沢代議士が自由党時代に日本を変えることを目的として打ち立てた御旗で、具体的法案として国会にも「日本一新十一基本法案」が提出されています。
市民による日本一新の会は小沢代議士の「懐刀」と呼ばれた平野貞夫氏 ( 元参議院議員 ) が主宰し、日本一新と理念を同じくしていますが、国民の手による「日本一新新基本構想」を創り、 国民運動を展開しようとするものです。

平野さんは小沢代議士らとともに自民党を離党、旧新生党、旧新進党、旧自由党結成に参加しました。
そして2004 年「永田町の古い政治家のしがらみを捨て、政党の枠を超えて国民と共に政治活動をしていきたい」として参院選を前に引退されました。

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-写真- 平野さんをお招きしての勉強会(2004年)

 平野さんは語ります。
『いま、日本は二つの課題に直面しています。一つは、戦後の惰性を改革して、自立した国家をつくることです。もう一つは、 20 世紀の終わりから始まった歴史の転換期(重化学工業社会から情報知識社会への第三次産業革命)に対応して、どのような新しい社会のシステムをつくるかという課題です。いままでの「お金・もの中心の社会」から、「人間・こころ中心の社会」をつくるために何をすべきか、ということです。』

平野さんは参議院を勇退後、国会議員ではできなかった活動に積極的に取り組んでいらっしゃいます。
平野さんには、市民による日本一新の会設立総会以来、積極的に志信会の運営にご参加いただいておりますが、清廉潔白なそのお人柄(なかなかコーヒー一杯もご馳走させてはもらえません。)もさることながら、そのエネルギーに周りの人間は惹きつけられてしまいます。

平野さんの活動の幅は執筆からマスコミ出演など多岐にわたりますが、その内容は過激であり、その姿勢は恒にチャレンジャーでしかも、楽しいのです。
志信会は平野さんの市民による日本一新の会とその理念において通じており、協力し合いながらその理念を広めて行こうと思っています。

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-写真- 市民による日本一新の会、発足(2005年)

12.過去、そしてこれからの志信会

 大西会長が悩みぬいた末に、志信会の創設を決意した時に出会った一節を、ここにご紹介します。
「我、願わくば、太平洋の架け橋とならん」
1883 年、当時の東京帝大への入学時、外山教授の問いに対し、22 歳の新渡戸稲造はこう答えました。
日本の思想と文化を正しく外国に伝え、西洋の思想と文化とを、日本にも正しく普及させる。そしてその思いが「武士道」を書くきっかけになりました。

新渡戸稲造

-写真- 新渡戸稲造夫妻

 「どういう生き方をする?」は、ぼくたちひとり一人に課せられた最大の課題です。設立から今日まで、ぼくたちは会の理念の元、様々な活動を展開してきました。
創設以来、大西会長は「他団体との連携とリクルーティング」を常に念頭に行動してきました。それが現状を変える力になると信じ、会の創設当初、大西会長はその意義や必要性を説明するため、資料を携えながら多くの方々にお会いしました。

「世界を変える」という、とてつもなく大きなスローガンに共感し、太平洋に羅針盤のない小船で漕ぎ出したような状態にあった大西会長を支えていただいたメンバーの皆様に心からの喜びと感謝をいだきながら、これからも気高さをもって会を運営していかなければならないと執行部一同いつも肝に銘じています。

そして2006 年から志信会のセカンド・ステージとなる「あらたなる挑戦」が始動しました。志信会は現在、政治、経済、文化、教育の4つの事業とそれをつなげる理念としてミッションセンターで構成されています。

そして会の草創から現在に至るまでの間、各種事業にご参加ご参画頂いた方々は 300 名を超えました。皆様には、この場をお借りして、あらためて心より感謝申し上げます。
また、まだまだ発展途上の志信会ですが、今後とも変わらぬご支援のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。

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あとがき

 ここまでぼくの乱文にお付き合いいただきまして、心からお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
ぼくは、志信会創設前夜から今日まで大西信弥会長と一緒に活動を進めてきました。今回「大西信弥物語」を執筆する機会をいただいたので、ぼくなりに「大西信弥」、そして志信会を描いてきました。
まだまだ、描ききれていないなぁと感じていますが、大西信弥という人間をまだご存知ない皆様や「会長は得体が知れない」と思われている方々の助けに少しでもなれば!と思っています。
これからも志信会をよろしくお願いいたします。

大芝太郎

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