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倒れている人を発見して救急車を呼んだ話

今日の仕事のお昼休憩。

ローソンの駐車場に車を停めたら、人が倒れていました。

隣に停めてあった車のドアが開きっぱなし、たぶんこの人の車だろう。

70代くらいの男性が、仰向けになっている。

転んだのかな?と近くに行って「大丈夫ですかー!?」

返事がない・・・

あ、コレやばいやつ!

目は半開きで上を向いていて、身体は痙攣している。

呼吸はしているものの、唾液で詰まったような音も聞こえ、気道は明らかに狭まっている。

うん、救急車だな。

と思い、ローソンの建物まで走り、店員に声をかけました。

「駐車場に人が倒れています。救急車を呼びます。」

店員さんは
「はぁ。」
と気の抜けた返事。

あれっ?そんな返事なの?
ってか、確認しに来ないの??

と、一瞬驚きましたが「救急車を呼んでください!」と言えばよかったかな?
でも、倒れている人の容態は分からないだろうし・・・

とにかく、救急車を呼ぼう!
スマホを取り出す。

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・・・

(救急車自分で呼ぶの初めてだな、ドキドキ)

「ガチャッ」
「事故ですか?救急ですか?」
僕「救急です!」
「場所はどこですか??」

(えっ?場所??えーっとここは・・・)

僕「ローソンです!!」(爆)

「・・・何県ですか?」
僕「埼玉県〇〇市のローソン〇〇〇店の駐車場です」

それから
意識はあるか、呼吸はあるか、次々と質問され答える。さらに

「お酒臭くないですか?」

ちょっと躊躇いがありましたが、口の近くまで鼻を近寄せクンクン。

僕「酒臭くはありません!」

電話を切る。

医療従事者だとしても、容態を説明するのって緊張するんだなぁ。
つーか、ローソンってだけじゃどこに行ったらいいかわかる訳ねーw。
とかいろいろ反省しつつ、気道確保のため顎を少し上げた状態をキープし、待つこと数分。

待っている間、気道を確保しつつ血圧と脈拍を測る。
血圧121/64、脈拍90。脈は少し早いけど血圧は普通だな。

スマホが鳴る♪
救急からの電話だ。

「これからそちらに向かいます。5分程で着くと思います。」
僕「わかりました。」

意識はあるか、呼吸はあるか、酒臭くないかなど同じことをもう一度聞かれ電話を切る。

お酒で倒れる人って多いんだなぁ。

5分後、救急車到着。
状態を伝える。
僕の車を見て、

救急隊「あっ、〇〇病院の方でしたか!もう少しお手伝いして頂けませんか?」
僕「はい、大丈夫です。」

車の中からこの方の身分証とか貴重品を探してくれと頼まれる。

財布と車検証、通帳、車のカギを見つけ、救急隊に渡しました。

救急隊「ありがとうございました。これ、助けていただいた方にお渡ししています。」

と一枚のカードを貰いました。

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こんなカード一枚もらっただけでも、やって良かったって思えました。

痙攣発作について調べてみたけど、脳腫瘍、脳出血、クモ膜下出血、頭部外傷後、開頭術後の痙攣などが主な原因らしい。

気道確保で顎を上げていたけど、側臥位(横向き)の方が良かったっぽい。

しかし、男性はあの後どうなったんだろう?

無事だといいんだけどな。

教訓:電話する前に、場所を説明できるようにする!!

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