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【5年後の日本のマーケティングはいかに?】 中国マーケティングから学ぶ未来の日本のマーケティング

こんにちは。
日中のデジタルマーケティング事業を展開しているmeyco株式会社の代表 山本(通称:やましん)です。
今回は、日中両方の市場でデジタルマーケティングを推進している私から見た、「日本市場の今後のマーケティング」についてお話できればと思います。(完全に個人の見解です)

知っている方もいるかもしれませんが日中両国のマーケティング手法は全く違います。中国でGoogleやTwitter、Facebookが使用できないことは有名だと思いますがその影響もあり、日本と中国では使用されているプラットフォームが全く違います。また、百度(Googleの中国版)をはじめとする検索エンジンもありますが中国では検索エンジンが流行りきらず、一気にSNSが発達しました。


その影響が大きく、中国ではSNSを活用したコミュニケーションが主流となっており、非常にSNSマーケティングが進んでいると言えます。日本でも近年、SNSプロモーションの重要性が増していますが中国では"増している"どころではなく、SNSが肝施策となっております。そして、若干のローカライズはあるものの今の中国は日本の5年後のデジタルマーケティングの姿だと思っております。

それを踏まえた上で今の中国マーケティングの主流をお伝えし、皆さんにも未来の日本市場のマーケティングを考えるきっかけに是非してもらえればと思います。

デジタルプロモーションの代表格、リスティング広告は無意味!?

デジタルプロモーションといえば何からする?となった際に「リスティング広告」から始められた人は多いのではないでしょうか?もちろんリスティング広告とは「意向度の高い顕在層」を刈り取れるもので1番獲得効率が良いイメージがあります。
実はこれが中国では全く通用しません。企業情報には誇大表現や企業目線の情報であることが多く、ユーザーに信頼されていません。中国では日本以上に「嘘のような業者」や「効果を誇張している商品」が多く、最初からユーザーも信じない、というのが当たり前になっております。
近年日本でもたくさんの情報が出回り、すべての情報を見るのは不可能な時代に突入しています。そんな時、あなたが信じるのは企業の訴求が強いwebサイトでしょうか?それとも実際に商品を体験した第三者のユーザーの声でしょうか?答えは明確に後者です。
以上の理由もあり、中国ではリスティング広告は意味を成しておらず、その分他のプロモーションに力を入れている形となります。

インフルエンサーが施策の9割!?全く違う予算の使い方

前段落にてリスティング広告に予算を使わず、他のマーケティング施策が中心、といったお話をさせて頂きましたが、ここで中心となるのが「インフルエンサー施策」となります。
「インフルエンサー施策が中心!?どういうこと!?」となる方が多いとは思いますが本当に予算のほとんどをインフルエンサー施策に使用します。
もちろんSNSの運用型広告などと掛け合わせたりなどはありますが「実際の人の情報」が無いことには全く購買には繋がりません。そこで「拡散力のあるユーザー側の声」が大事となる中で起用されるのが「インフルエンサー」なのです。
インフルエンサーの拡散力を活用し、認知を獲得し、同時に獲得にまで結びつけます。またそれだけでは拡散力が弱いため、キャンペーンや企画を活用し、話題化を図ります。
日本でもyoutuberのヒカルがロコンドと協業で発売している靴が爆売れしている状態を見ると今後更にこういった事例は出てくるのではないでしょうか?

口コミがないことには何も始まらない!口コミ醸成は「better」ではなく「must」な施策!


さて「インフルエンサー施策」が重要ということをお伝えさせて頂きましたが、それだけでは商品は購入されません。僕も過去にここに関しては数々の成功体験、失敗体験がありますが、これは間違い無いと思います。もちろん、「自分の大好きなインフルエンサーが使っている」という理由だけで商品を購入する人は一定数いるかもしれませんがやはりそのあと気になるのは「本当にいい商品なのか?」というところですよね。

そこで次に何をするか、あなたなら何をしますか?

そう、「口コミの確認」です。色々なまとめサイトやAppなどでその商品のクチコミ情報をテキストや画像、動画などで確認することで本当にその商品がいいのか、使用イメージがどうなのか?を確認できます。

そこで実際に確認することで「本当にいい商品」というエビデンスが取れて商品の購買に初めて繋がります。なので口コミがない状態でインフルエンサーの投稿をしても口コミがない商品の獲得効果が最大化されることはありません。

以上のことから「いかに多くの多くの人に使用してもらい、口コミを多く集めるか」ということが重要となります。

まとめ

これまで中国マーケティングを推進している中で気づいた私の学びを記載してきましたがいかがでしたでしょうか?

中国進出を希望されるお客様の中にも「日本市場の延長」で考えられる方が多いのですが実は全く違うということをご理解いただけましたでしょうか?また、この中国での当たり前のマーケティング手法が今後の日本のスタンダードにもなるとも思います。

・デジタルプロモーションの代表格、リスティング広告は無意味!?
・インフルエンサーが施策の9割!?全く違う予算の使い方
・口コミがないことには何も始まらない!口コミ醸成は「better」ではなく「must」な施策!

中国市場でのマーケティングに関してや日本市場での「SNS×コマース」分野でのサービス提供が非常に増えてきておりますのでご興味ある方はまたランチかお茶を是非させてください〜!(お気軽にFacebookTwitterでのご連絡をお待ちしています)

画像引用:Payke / marke-media.net / jc-connect.co.jp

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