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#261 小説のススメ

読書をするなら、小説を読むことを強くオススメする。
なぜなら、小説を読むと人にやさしくなれるからである。
その理由を説明しよう。

まず、子ども時代を思い出してほしい。
あなたが最初に読んだ本(読書感想文を書くために読んだ本でもいい)は小説ではなかったか?
少なくとも、ストーリー性(物語)のある読み物ではなかったか?
本に接する最初の体験(ファースト・コンタクト)が小説(物語)であった確率は非常に高い。
絵本だって立派な物語であり小説なのである。
本とのファーストコンタクトで感動を得られた子どもは幸福である。
人は幸福を追いかける生き物。
次の幸福に巡り合うために、学校の図書室、街の本屋さんに通うようになれば、小さな読書家の誕生である。


次に、小説を読むと人にやさしくなれる理由を説明しよう。
本を読むには「読解力」は必須。このスキルがなければ、小説はおろか自己啓発本すら読みこなせない。
小説を読むためには、読解力だけでは足りない。
読解力に加えて「想像力」が必要になる。
想像力とは、文字から映像を脳内構築する能力でもあり、主人公の内面を推察する能力でもある。
この人の内面を推察する能力こそ、やさしさの基本要素なのです。
主人公の内面(気持ち)に共感し、自分ならどうするか、どうされたいかを考える。
想像力は思いやりに通じ、思いやりはやがてやさしさになる。

「元気を出して」、「がんばれ」、「おめでとう」etc。
そんな気持ちは実際の行動に現れる。
小説を読むことで培われた想像力と思いやりは、読者の心にやさしさを創りだす。

人にやさしくなるために、今こそ小説を読もう。

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