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2022PISA調査の1つの見方

2022年のPISA「学習到達度調査」で、日本の読解力は15位から3位
に上昇したらしい。
その他科学的リテラシーも5位から2位に、数学的リテラシーは6位から5位に上昇。

このことで、日本の教育は正しい方向に向かっていると捉えるのはいい加減やめた方がいいだろう。
きっとお国の人たちはこれを教育政策の成果だと強調するだろうが、おそらくそれは違う。
まずこれを成果だとするなら、子どもたちが勉強を頑張った成果であろう。
この調査は高校1年の6〜8月に行われることを考えると、この結果は、受験のための勉強を頑張った直後であることも認識しておく必要がある。

次に教員など現場の頑張りだろう。
これまでの順位が振るわなかった要因として、調査がコンピューターで出題・解答する形式であることに生徒たちが慣れていないことが指摘されていたが、GIGAスクール構想でこういった形式に慣れたため順位が上がった可能性がある。
そうだとすると、中学校でのタブレットPCに対する指導が評価されてもいい。

これらを抜きにして国の政策が良かったなどと言われたら、生徒や現場の教員はたまったものではないだろう。

さらに、この調査は2022年6〜8月に高校1年生を対象に行われた。
その対象に通信制高校や当日欠席した生徒は対象になっていない。
通信制高校には申し訳ないけれど、通信制高校を除いた方が結果としてはよくなるだろう。
しかし、通信制高校を除いた結果が本当に正確な調査になりうるのかは私には疑問である。

早くこの調査に一喜一憂する教育が終わらないかなー

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