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[読書感想文]"貯金家必読書"DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール


始めの一歩

 この本は、”若い時の経験こそ最も大事”と述べている。人生の価値は年齢とと共に下がっていく。そのことをあらゆる角度から語りかけてくれる本である。この本はここ最近で一番ビビッときた本だ!!!



①寓話”アリとキリギリス”のアリはいつ遊ぶんだ?


 この本は、「アリとキリギリス」の寓話から始まる。働きアリは、雨の日も風の日も、せっせと働き続け、コツコツと食料を運び続け、冬に備え、働き続ける。それとは対照的に、キリギリスは、バヨリンを弾いたり、歌を歌ったりして、アリが働いてるのを尻目に、遊び続ける。そして、冬がきた時にはキリギリスは食べるものがなく死んでしまう、と言う寓話を紹介している。

 そから筆者が伝えたいメッセージは、”アリのようにコツコツと働き続けなさい”と言うものではない。そうではなく、このアリは生きていく為に働きづづけていて、いつ遊ぶのだろうか?と言うものである。この働きアリのような事が現代の社会に起きていないだろうか? 老後の貯蓄の為に、私たちは、働きすぎていないだろうか? 

 では、キリギリスのように毎日、遊び続ける方がいいのか? そうではない。それでは、人生を破滅へと向かわせる。アリとキリギリスの働き方の中庸をとるのを勧めている。アリのように、しっかりと働き、老後の資金をしっかりと残す。そして、キリギリスのように、しっかり遊ぶ。そのような生き方こそ、人生が豊かになる生き方ではないか?

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②20歳の時の100万円と80歳の時の100万円の価値

 若い時は、老後の為に、働く事に時間を取られすぎている。そして、その働いたお金を使う事なく、倹約に努めている。”楽しみ””経験”を先送りにしている。そんな節約人間は果たしていつお金を使うのだろうか?老後にそんなお金を使えると思っているのだろうか? 若い時の人生の価値と老いた時の人生の価値を同じと思っているのだろうか? 歳を重ねるごとに、お金を使う機会が減っていくと統計でも出ている。

 ここで、筆者はこの友人のジェイソンを紹介している。ジィソンは20歳前半の時に、会社を数ヶ月休み、海外を巡る貧乏旅行をした。筆者はそんなジェイソンを見て、昇進に影響するのではないか?と心配したそうだ。しかし、帰ってきて仕事に復帰したジェイソンは昇進上全く問題なく現場復帰をした。海外旅行で得た掛け替えのない経験を持って。

 そして、筆者もジェイソンのように30歳になる時に、海外を巡る貧乏旅行をした。しかし、そこで筆者はこう感じたそうだ。『もっと若い時にすべきだった』と。なぜなら、安宿で出会うバックパッカーは自分より年下で話が合わなかったり。長距離バスでの移動も苦痛だったからだ。経験にはタイミングが重要だと言うことを筆者は理解したそうだ。

 年齢を重ねるごとに”何処かへ行きたい”と言う想いもだんだん薄れてくるそうだ。だから、お金なんかよりも”行きたい”と思える気持ちこそ、最も大事にすべきものであると感じる。”何処か行きたい”と言う気持ちがいつまでもあると思ったら大きな間違えである。子供の興味がすぐに移り変わって飽きてしまうように。大人になった今でも、人の思いと言うのはすぐに移り変わってしまう。適切なタイミングで、適切な経験をすることが大事である。

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③タイムバゲットと言う魔法の道具

 人生でやりたいことを書く人は結構いる。しかし、そのやりたいことを人生でいつでもできると勘違いしている人が何と多いことか。20歳でしかできない経験や、50歳でしかできない経験がある。

 だから、やりたいことの期限を設ける必要がある。それがタイムバゲットである。5年や10年を区切りとして、やりたいことを書いていくという方法である。20歳〜25歳。25歳〜30歳。35歳〜40歳と言う風に。


 こうして書いていくと若い時にしかできない経験と歳がいってからの方が楽しめる経験があることがわかる。若い時と言うのは時間と健康はあるけれど、お金がないことが多い。それとは対照的に、ある程度年齢がいった時には、お金はあるけれど、時間がなかったり、健康に問題があったりする。

 例えば、貧乏旅行を40歳でもできる。しかし、そこで得られる楽しみは20歳の頃とは比べものにならない。逆に、カジノ旅行や豪華クルージングなどは若い時より、年齢を重ねてからの方が楽しいかもしれない。


 そして、若いときこそ、やるべきことがある。それは”リスクを冒す”ことである。起業や夢を追いかけると言うようなことは若ければ若い時の方がいい。なぜなら、リスクを冒す事で得られるメリットを最大化でき、デメリットを最小化できるからである。


 例えば、起業を例にあげよう。起業で成功して、大金を手にしたとする。その大金を手にするのが若い時の方が有意義な使い方をできる。60歳で起業して大金を手にしても大した使い道なんてない。それとは逆に起業に失敗しても若い時だったら、致命傷になりにくい。


 なぜなら、その失敗から学び他の起業に繋がるかもしれない。そして家族がいなかったら、自分1人の問題なので大した問題ではない。若いときこをリスクが取れるし、若いときこそリスクを冒すべきである。

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シンヤくん的考察

 18歳で始めて海外1人旅を経験して、22歳で世界一周旅行、25歳で中米旅行、27歳でスペイン旅行と合計30か国へ貧乏旅行へ行った。そして今29歳になった今でも海外旅行へ行きたいと思う。しかし22歳で経験したような1泊500円の安宿に泊まったり、48時間バスに乗る移動ができたりするかと思えば、できない。けれど、その22歳の時の自分はそれが楽しいかったし、周りの旅人もそうしていた。

 これは今日振り返るとその時にしかできない旅であったんだなーと思う。今はまだまだ行きたい国がある。けれど、今思っている海外旅行へ行きたいと言う思いもだんだんと薄れていくんだなあと思う。だからお金や時間より、この気持ちを優先させるべきだと改めて思った。


#ビジネス #人生 #生き方 #エッセイ #副業


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