見出し画像

高齢者の新生活 4  なぜそんなところで(涙)

★1  2年目の秋 ご近所での楽しみ!

母は順調にご近所の色々に参加し、春に植えた藍の花で藍染をしたり、絵手紙サークルも続け、図書館通いも、気づくとそれらの仲間とボランティア活動に参加をしていたりとそれなりに楽しみ、私の知らない付き合いも始めていた。

父は耳が遠く、聞こえないことが人付き合いの壁となりあまり付き合いは広げずにいたが、行動範囲はお散歩のお陰で広がっており、春にはカラスに襲われた〜と言ったり(笑)、秋にはどこからか栗をたくさん拾ってきたりして、それなりに楽しんでいるようだった。

二人の時は、父の得意なピッとするカードでJRに乗り、デパートの展示会を見に行ったりもしていて楽しそうだった。

なのに…2回目の冬を迎え来年はどんなことを?!と言っていた矢先に……。

★2  新生活に暗雲

いつものように夜7時、母からの電話で告げられた一言。

お父さんね〜転んだのよ!
顎のあたりも少し擦りむいてね!!
痛いんだって〜と。

ん?
なんだって?転んだ?痛い?

散歩道、きれいだからか?補修が楽だからか?歩道がインターロッキングになっている。

この辺りは雪が降るので、ひと冬超すと春には少しずつインターロッキングが浮いたり沈んだり…。
普通に歩ける人にはあまり感じないが、右足がすり足の父はつまずいた……。

倒れた以降、心配して一緒に歩くときは少し寄り添いながら歩いていた母も、咄嗟のことに間に合わなかったようだ。
間に合っても共倒れの危険性もあるので、父だけで良かったのかもしれない。

次の日父の様子を見に行くと、膝にあざができ顎のあたりを擦りむいていた。
受け身の取れなかった手は無事であったが、大丈夫!という父は大丈夫そうではなかった。

整形外科での検査では骨に異常もなく、打撲と言われたが……。

やはり高齢者が転倒すると言うことは、未来に大きくな影を落とすことになるのだ……。

なぜならこれを期に、両親は福祉と繋がっていく事になるのだから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?