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話そうよの話

でもさ 壁だけでいい所に わざわざ扉作ったんだよ
嫌いだ 全部 好きなのに

「プレゼント」BUMP OF CHICKEN

矛盾は本当を表している。代わりに論理的整合性は真理を表している。私がほしいのは本当だと思う。真理はときに嘘であって、大鉈で現実を刈る。体は現実に生きているので、その矛盾に私たちは戸惑う。

あなたを好きなままでいさせて
ずっと お願いだから
魔法が解けたあとのふたりと
笑う 笑う わたし

「話そうよ」藤原さくら

感情も現実もいつでも相反するものを含んでいる。それはそれらを分けたのは精神だからだ。分かれた言葉はいつでも同じことを表しているとデカルトはいう。そんなデカルトは結局真理を二つに分け、統合せずに死んだ。後の人たちは戸惑い、大混乱になったが、それは本当のなせる技だった。

誰だってそうさ 君一人じゃない

「プレゼント」BUMP OF CHICKEN

凡人は自分だけと望みながら、一人だと不安がる。矛盾している。結局大丈夫じゃないときに大丈夫だと信じたいのだろう。凡人はやはり社会的動物だ。群れなければやられてしまう。しかしそんな社会が嫌いだ、好きなのに。

「それでね…」
ほらどうでもいいこと話そうよ
すぐ忘れちゃうようなこと

「話そうよ」藤原さくら

しかし現実は続いていく。惰性か。そうかもしれない。しかし、何であれ、つながりがあることはいいことだ。孤独はつながりの中からしか生まれない。

お尋ねします。この辺りについさっき涙の落ちる音が聞こえた気がして。

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