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帰りたくなくなった話

帰りたくない病にかかっている。お酒を飲んだときなどに起こる、家に帰りたくなくなる私の病だ。今日の場合お酒を飲んでいないし、家が嫌なわけでもない。そしてそんなに楽しいことがあるわけでもない。しかし帰りたくないのだ。これは病だろう。

ところで、今日出かけてきたのは夕食と、昨日飲んで感動したケニアのコーヒーを飲むためだった。夕食に食べたハンバーガーも、ケニアのコーヒーもおいしかった。十分なのだが、なんだか帰りたくない。「帰りたくなったよ」という歌があったが、「帰りたくなくなったよ」という歌があれば歌いたい。しかしこれは浪費と食べ過ぎにつながる悪癖で、明らかに病なのだ。

この気持ちをよく考えてみよう。一体何なのか。まずいまが心地いいのが考えられる。確かに満足している。次に帰るのが面倒だというのがある。電車に乗るのは確かに面倒くさい。さらに、そうでありながらもっと何かないかという気持ちもある。これは薬物によく見られる症状だ。ということは脳内物質の過剰か何かなのだろう。確かにカフェインもとっている。

ここで理解すべきは、何かというのは大抵ないものであるということだ。そして、それを感じさせているのは脳内のいろいろな流れであって、私はそれで興奮にも似た何かでさまよっているのだということだ。パチンコの止め時と同じようなことがいえる。ここは決断して帰るしかない。いても悪くはないが、それには賭け金がいる。それは避けるべきだ。

帰りたくなったよ。

心の穴を埋めたいから 優しいフリして笑った
出会いと別れがせわしく 僕の肩を駆けていくよ

「帰りたくなったよ」いきものがかり

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