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瞳を閉じて

 ブルー・ミッチェルの「ブルースムード」の一曲目の【瞳を閉じて】を聴いてほしい。
 ブルー・ミッチェルの小音ながら小気味よいフレーズも粋だが、バックでピアノを弾いている、ウィントン・ケリーの合いの手のピアノがまた粋で良い。何回繰り返し聴いても飽きない。多分永遠に飽きることのない曲というのが、この世ににはあるらしい。それがミッチェルの【瞳を閉じて】だ。
 こういうアルバムを発掘したときは嬉しくて、小躍りしたくなる。JAZZは特にハード・バップ全盛期は色褪せない。古典と言われようが良いものは良い。
現代のジャズは瞑想めいていてなんだか好きになれない。【瞳を閉じて】は朝にも昼にも夜にも合う音楽だとつくづく思う。聴いてもらえばわかると思うが、今はサブスクという、伝家の宝刀があるから気軽に聴ける。
 僕は未だに年季の入った、オーディオでちまちま聴いている。ジャズは御洒落では決して片付けられない、ガッツな音楽なのだ。

ここで一首
きみの目を見つめたままの僕の目が夏の光に滅びゆくまま

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